マントラとシュローカは同義語ですが、
出典がヴェーダなのか、ヴェーダ以外なのか、を分別をする場合、
前者をマントラ、後者をシュローカと呼び分けます。
ガーヤットリーや、サハナーヴァヴァトゥはヴェーダのマントラです。
これら二つを分けるのは、ヴェーダのマントラを唱えるには、様々な制約があるからです。
日々の祈りの習慣とそれに伴う生活規則、食べ物の制約、などに従っていない場合、
そして、マントラの発音に関して、正しい訓練を受けていない場合、
つまり普通の日本人の生活を送っている場合、ヴェーダのマントラは口にしない方が良いですね。
不本意な結果を招きかねません。触らぬ神に祟りなし、という感じでしょうか。
では、シュローカは何でもありか、といえばそうでも無いですけど、
祈りの言葉を神聖なものとして唱えている限り、
ヴェーダのマントラの様に、不本意な結果を招くということは、なかなか無いので、
シュローカは安全だと言えます。
唱える祈りの句の出典が、ヴェーダのものか、そうでないのか、を知っておくことは大事ですね。