2018年7月16日月曜日

なぜ、聡明な人でも論理的思考ストップ型宗教を受け入れてしまうのか?

どんなに聡明な人でも、ひとたび宗教のこととなると、
理性のタガが外れてしまう。なぜか?
これは幼い頃からの私の疑問でもありました。

歴史上ずっと続いてきた凡人の思考:
理性や知性、論理的思考は、
ずる賢い人間社会で生き延びて成功するため「だけ」のツールであり、
理性を使って得られる既存の成功に限界を感じた人が逃げる場所は、
感性や信仰。
この世で無理なら、あの世でひと花咲かせよう。
この世界では生き辛い経験しか出来ないから、
神秘体験・至福体験を求めよう。
理性的な社会活動でうまくいかなかったから、
達成に値する成功が見つけられなかったから、
知性を使うのをやめてしまい、
感性や信仰など、思考ストップに突っ走ってしまうのです。

解決は、知性を放棄することではなく、
今までの知性の使い方が、間違っていたことに気付き、
正しく知性を使うことなのではないか?

それを教えてくれる文化にも宗教にも恵まれなかった大多数の人が、
自ら混乱している救世主や説教者に導かれ、知性を放棄してしまうのです。


2018年7月12日木曜日

पदच्छेदः and अन्वयः of ध्यानश्लोकs of Vishnusahasranamastotram


東京と広島の月1ヴェーダーンタ勉強会で勉強している、
ヴィシュヌ・サハッスラナーマ・ストーットラムのディヤーナ・シュローカについて、
パダッチェーダ(サンディを外して単語ごとに区切る)と、
アンヴァヤ(単語を意味に沿って文章として繋げなおす)を、
スワミジの本にある英訳に、各単語を当てたものを添えて、
パパっと30分ほどで仕上げてみました。 

क्षीरोदन्वत्प्रदेशे शुचिमणिविलसत्सैकते मौक्तिकानां मालाकॢप्तासनस्थः स्फटिकमणिनिभैर्मौक्तिकैर्मण्डिताङ्गः ।
शुभ्रैरभ्रैरदभ्रैरुपरिविरचितैर्मुक्तपीयूषवर्षैरानन्दी नः पुनीयादरिनलिनगदाशङ्खपाणिर्मुकुन्दः ॥
[पदच्छेदः]
क्षीर-उदन्वत्-प्रदेशे 7/1 शुचिमणि-विलसत्-सैकते 7/1 मौक्तिकानाम् 6/3 माला-कॢप्त-आसनस्थः 1/1 स्फटिक-मणि-निभैः 3/3 मौक्तिकैः 3/3 मण्डित-अङ्गः 1/1 शुभ्रैः 3/3 अभ्रैः 3/3 अदभ्रैः 3/3 उपरि-विरचितैः 3/3 मुक्त-पीयूष-वर्षैः 3/3 अनन्दी 1/1 नः 2/3 पुनीयात् III/1 अरि-नलिन-गदा-शङ्ख-पाणिः 1/1 मुकुन्दः 1/1
[अन्वयः]
अनन्दी अरि-नलिन-गदा-शङ्ख-पाणिः मुकुन्दः (तस्य) उपरि-विरचितैः शुभ्रैः अदभ्रैः मुक्त-पीयूष-वर्षैः अभ्रैः (सह) नः पुनीयात् ।
(सः कीदृशः?) शुचिमणि-विलसत्-सैकते क्षीर-उदन्वत्-प्रदेशे मौक्तिकानाम् माला-कॢप्त-आसनस्थः;
स्फटिक-मणि-निभैः मौक्तिकैः मण्डित-अङ्गः ।
 
May that Lord Mukunda (मुकुन्दः), who is happy being himself (अनन्दी), who has in His hands the wheel, the lotus, the mace and the conch (अरि-नलिन-गदा-शङ्ख-पाणिः), whose limbs are decked (मण्डित-अङ्गः) with pearls (मौक्तिकैः) which are as clear as crystal (स्फटिक-मणि-निभैः), who is seated on an āsana, embellished by laces (माला-कॢप्त-आसनस्थः) of pearls (मौक्तिकानाम्), in the abode of the milky ocean (क्षीर-उदन्वत्-प्रदेशे), with the sand shining, like the pure precious stones (शुचिमणि-विलसत्-सैकते), under a canopy (उपरि-विरचितैः) of white (शुभ्रैः), water-laden (अदभ्रैः) clouds (अभ्रैः) pouring the rain of amṛta (मुक्त-पीयूष-वर्षैः) – purify (पुनीयात्) us (नः).



भूः पादौ यस्य नाभिर्वियदसुरनिलश्चन्द्रसूर्यौ च नेत्रे कर्णावाशाः शिरो द्यौर्मुखमपि दहनो यस्य वास्तेयमब्धिः ।
अन्तस्स्थं यस्य विश्वं सुरनरखगगोभोगिगन्धर्वदैत्यैश्चित्रं रंरम्यते तं त्रिभुवनवपुषं विष्णुमीशं नमामि ॥
[पदच्छेदः]
भूः 1/1 पादौ 1/2 यस्य 6/1 नाभिः 1/1 वियद् 1/1 असुः 1/1 अनिलः 1/1 चन्द्र-सूर्यौ 1/2 0 नेत्रे 1/2 कर्णौ 1/2 आशाः 1/3 शिरः 1/1 द्यौः 1/1 मुखम् 1/1 अपि 0 दहनः 1/1 यस्य 6/1 वास्तेयम् 1/1 अब्धिः 1/1 । अन्तस्स्थम् 1/1 यस्य 6/1 विश्वम् 1/1 सुर-नर-खग-गो-भोगि-गन्धर्व-दैत्यैः 3/3 चित्रम् 1/1 रंरम्यते III/1 तम् 2/1 त्रिभुवन-वपुषम् 2/1 विष्णुम् 2/1 ईशम् 2/1 नमामि I/1
[अन्वयः]
यस्य (विष्णोः) पादौ भूः, नाभिः वियद्, असुः अनिलः, नेत्रे चन्द्र-सूर्यौ च, कर्णौ आशाः, शिरः द्यौः, मुखम् अपि दहनः, यस्य (विष्णोः) वास्तेयम् अब्धिः;
यस्य (विष्णोः) अन्तस्स्थम् सुर-नर-खग-गो-भोगि-गन्धर्व-दैत्यैः चित्रम् विश्वम् रंरम्यते;
तम् त्रिभुवन-वपुषम् ईशम् विष्णुम् नमामि

I salute (नमामि) the Lord (ईशम्) Viṣṇu (विष्णुम्), who is in the form of the three worlds (त्रिभुवन-वपुषम्); the one for whom (यस्य) the earth (भूः) is the feet (पादौ), they sky (वियद्) is the navel (नाभिः), vāyu (अनिलः) is the breath (असुः), the sun and the moon (चन्द्र-सूर्यौ) are the two eyes (नेत्रे), the quarters (आशाः) are the ears (कर्णौ), the heaven (द्यौः) is the head (शिरः), fire (दहनः) is the mouth (मुखम्), the ocean (अब्धिः) is the bladder (वास्तेयम्); this entire variegated (चित्रम्) universe (विश्वम्) -  consisting of the devas, human beings, birds, cows, reptiles, celestials, and demons (सुर-नर-खग-गो-भोगि-गन्धर्व-दैत्यैः) -  is present within (अन्तस्स्थम्) Him (यस्य) and dancing beautifully (रंरम्यते) within Him. To that (तम्) Lord Vāsudeva, my salutations.

2018年7月9日月曜日

プージャーの解説をした小冊子を作ってみました

15日の新宿でのイベントでのクラスに使う、
16ステップ・プージャーで執り行われる、
各ステップの意味と、そこで使われるシュローカの意味を、
小冊子にまとめてみました。

当日までに印刷して、ステープルして(どうやって?)
参加者のみなさんに配布するつもりです。

何の為に何をやっているのか?何を言っているのか?
というところにフォーカスした内容になっています。

ここにもっと、カルマ・ヨーガとのつながりについての前書きを入れたり、
実際にプージャーする人用に、何をどうするかの説明をいれて、
音源や、できればビデオも用意していきたいですね。

ありとあらゆるインドの伝統文化を理解する上で、
さらには、その伝統文化の根源となっている
ヴェーダーンタが教える現実を理解する上で、
イーシュヴァラの認識に特化した行為である
「プージャー」はとても大切です。

サンニャーシンは基本、プージャーをしませんが、
だからといって、学生期や家庭期をまっとうすらしていない日本人が、
サンニャーシンのマネをして、プージャーをバイパスしようとするのは、
結果的に本人の正しい認識の為に役立ちません。

良く分からないなりにも、理解に努めることが大事です。

तव तत्त्वं न जानामि कीदृशोऽसि महेश्वर ।
यादृशोऽसि महादेव तादृशाय नमो नमः ॥
tava tattvaṃ na jānāmi kīdṛśo'si maheśvara |
yādṛśo'si mahādeva tādṛśāya namo namaḥ ||

あなたの本質を私は知りません。マヘーシュヴァラよ!

あなたは何者なのでしょうか?
マヘーシュヴァラよ!
あなたが何者であろうと、その者であるあなたに、
常にナマスカーラを捧げます。

ヴェーダーンタについて何も知らない人には、
当てずっぽうでいい加減なお祈りに聞こえるかも知れませんが、
お祈りに使われるシュローカの意味は、
ヴェーダーンタのヴィジョンを深く愉しめるシュローカばかりです。




2018年7月5日木曜日

2018年9月9日も千葉で文法講座をします。

「バガヴァッド・ギーター」「ウパ・ニ・シャッド」「ヴェーダ・アンタ」等々、サンスクリット語には、サマーサと呼ばれる複合語がたくさんあります。

ゆえに、サマーサ(複合語)の作り方・理解の方法を知っておくと、
ヴェーダーンタの言葉への親近感がぐっと増すので、
文法を習い始めた早い段階からサマーサを勉強することをお勧めします。他の文法トピックの積み重ねがそんなに必要ありません。

サンスクリット語の文法では、このサマーサ(複合語)の作り方・理解の方法が、とても理に適った形で整然と説明されています。
ゆえに、サマーサを学ぶことで、サンスクリット語だけでなく、
自分の母語や他の言語での思考も、ぐっと明晰になるのですよ!
All are welcomeです。
これを機に、サンスクリット語を学ぶ楽しみを味わってみてください。
ちさとさんが、より楽しみを深めるための準備講座やフォローアップをしてくださいますので、参加される方は、そちらも是非チェックしてくださいね。
詳細は後程決まり次第お知らせします。

2018年7月4日水曜日

言葉の成り立ちを文法的に見る(ルーパシッディ)


 バガヴァッドギーター6章3節に出てくる「योगारूढ」という言葉の文法的形成を聞かれたので、シェアしますね。我ながら、自分で編集した「अष्टाध्यायीसूत्रपाठः」は使い易い。。



रु॒हँ बीजजन्मनि प्रादुर्भावे च 1PA to germinate; to rise; to grow; to reach
आङ् + रुह् = To ascend, mount, bestride, get upon, attain, gain, reach (acc., loc.)

रुह् + क्त            3.4.72 गत्यर्थाकर्मकश्लिषशीङ्स्थासवसजन-रुह-जीर्यतिभ्यश्च । ~ क्त कर्तरि
रुह् + त             1.3.2 उपदेशेऽजनुनासिक इत्।, 1.3.9 तस्य लोपः ।
रुढ् + त             8.2.31 हो ढः । ~ झलि
रुढ् + ध             8.2.40 झषस्तथोर्धोऽधः ।
रुढ् + ढ             8.4.41 ष्टुना ष्टुः । ~ स्तोः
रु + ढ               8.3.13 ढो ढे लोपः ।
रू + ढ               6.3.111 ढ्रलोपे पूर्वस्य दीर्घोऽणः।

योगम् आरूढः इति योगारूढः
By taking only “द्वितीया” from 2.1.22 by योगविभाग, the second case ending word is compounded with another सुबन्त.



2018年7月2日月曜日

新宿ヴェーダーンタのお知らせ

2018年7月15日は、
オリッシー舞踏家の松尾翔太郎さんの主催により、
とっても楽しそうな勉強会をする運びとなりました。
以下、紹介文のそのままのコピーです。


観る!聴く!食べる!インドの叡智、ヴェーダンタ入門1 DAY グルクラム
~メーダー みちか先生をお迎えして~

みちか先生は、インドの伝統的なグルクラム(学校)で世界中の生徒にヴェーダンタを教えている日本人です。
明確な言葉で語られるみちか先生のヴェーダンタの講座、インドのグルクラム風の食事、松尾翔太郎の古典舞踊オリッシーとプチ講座を交え、初めての方にも、楽しく、総合的に、インドの叡智に触れられるプログラムです。

ヴェーダンタは「私とは何かを知る手段」です。古くからインドで師から弟子へ脈々と受け継がれている叡智です。その伝統の教えの流れを直接受け取ることが出来るのはとても貴重なことなのです。本やインターネットではなく、直接、先生からの教えを受けてみてください。密度が違います。
ヴェーダンタを日本で日本語で日本人の先生から学べるというチャンスです。

■日時  2018年7月15日(日)9:10~17:00 ※昼食の無償提供あり
■場所 東京都新宿区 四谷区民センター 11階 集会室
■参加費 2000円
■定員 30名

★予約方法
参加に予約が必要です。FBの参加申し込みだけでは予約になりません。
こちらのフォームに入力し、送信ボタンを押してください。
定員になり次第、キャンセル待ちとなります。
お問い合わせ、質問もこちらのフォームで受け付けます。
https://goo.gl/forms/p1teiEXW53hPsnPh2
フォームに入力出来ない場合はメッセージにて承ります。
(主催:松尾翔太郎)

●---------- プログラム ---------- ●
9:10 開場
9:30~11:00 ①ヴェーダンタって何?
11:00~12:00 昼食(ビクシャー)
12:00~13:30 ②チャンティング《グルヴァンダナ(先生への祈り)》  
(10分休憩)
13:40~13:55 ③踊りのレクチャー《グルヴァンダナ》(松尾)
13:55~14:55 ④プージャ(祈りの儀式)のデモンストレーションと解説
(10分休憩)
14:05~15:25 ⑤インド古典舞踊オリッシーダンスのプログラム(2曲)(松尾)
休憩5分
15:30~16:30 ⑥みちか先生のグル、スワミ・ダヤーナンダジのこと
17:00 終了

●---------- 講師プロフィール ---------- ●

【 ヴェーダンタ講座 】 メーダー みちか ( Medha Michika )
スワミ・ダヤーナンダ・サラッスヴァティーの直弟子。
同師のもと、聖地リシケシとタミルナードゥ州のアルシャヴィディヤグルクラムで、ヴェーダーンタとサンスクリット語文法と三大聖典を学ぶ。同グルクラムにおいてサンスクリット語文法や文献の読解法を日本人初の教員として指導している。
文法書や祈り、ヴェーダーンタの入門書など、著書多数。

【 インド古典舞踊 】松尾翔太郎
東インド古典舞踊オリッシーを安延佳珠子に師事。インド、オリッサ州にてオリッシー学校SRJANにてグル・ラティカント・モハパトラに師事。
インド、ケララ州の聖者アンマのアシュラムや東京のインド大使館でのイベントなどで踊りを披露している。

●---------- 備考 ---------- ●

★ダクシナ(教えへのお礼)をしたい方は受け付けます。いただいたダクシナは主に寄付に使っています。(封筒に入れて講師に直接お渡しください)

★昼食の無償提供(ビクシャー)
アンナ・ダーナ(食事代を寄付すること)を当日受け付けています。いくらでもかまいません。箱に寄付を入れて、お名前をご記帳ください。アンナ・ダーナをされた方は当日会場にてお名前を掲示いたします(匿名も可)。
ぜひトライしてみてください。

2018年6月29日金曜日

書簡より


ヴェーダーンタとは、
全ての本質はNon-dualであり、
それが自分に他ならなことを、
知るための手段(プラマーナ)です。 

世界や自分の現実に関しての混乱のある場所は頭ですし、
理解が起きる場所も頭です。 
ゆえに、「理解した」に「頭で」と付けなくてもいいはずなのですが、 
理解したつもりでも、心の中のごちゃごちゃが曇りとなって、
ぼんやりとしか理解できなくなったり、
間違えて理解したり、
分かったと思っても忘れてしまったり、
といった様々なことが起きてしまいます。

ヴェーダーンタに出会うと、
この世界にある全てのものは、
自分の心を成長させ、心の曇りを取り払うために与えられていたのだ、
と気づきます。


ヴェーダーンタの勉強をつづけながら、
自分の人生、自分の役割という、
自分の心の成長に最高に適したプログラムを活用するのが、
ヴェーダの教える、人間の特権を最も活かした生き方です。

2018年6月26日火曜日

今後のざっくりとした予定:


10月までの予定は決まっていますが、
9月後半の週末が空いているので、欧州やアメリカにご縁があれば行きたいな、と思っています。
10月後半 リシケシ
11月前半もリシケシにいるので、お声がけください。
11月17~26日 コインバトールにて日本語ヴェーダーンタ・キャンプ
12月~2月 南インドでお付き合いのある方々のところを訪問したり、
日本でキャンプがあれば帰ってきたり、外国にもご縁があれば行ったりするつもりです。
2月後半 グルクラムにて、5日間までの短期日本語ヴェーダーンタ・キャンプを考えています。
3月4日のマハーシヴァラートリーのあたりにもインドでキャンプをするかもしれません。

2018年6月6日水曜日

書簡より

コミュニケーションがうまくいかないとき、
特に、阿吽の呼吸に甘えがちな親しい人との間では、
言葉の定義がお互いの中で食い違っていないか確認してみるのは、
問題解決に役立ちますよ。

2018年6月4日月曜日

質問:サンスクリット語にはSVOみたいな基本文型はあるの?

回答:
無くても大丈夫です。

 サンスクリット語は、原文の語順に頼らなくても、
1)名詞の格を頼りに、
2)全体の意味を知っている先生を頼りに、

文章の中の単語をつなげて理解すること(アンヴァヤ)ができます。

日本語でも、単語の順序がある程度バラバラでも、
一つの文章としてまとまって理解することができますね。
それと同じことです。
例えば:
私は 昨日 カレーを 食べた。
昨日 私は カレーを 食べた。
昨日 カレーを 私は 食べた。
カレーを 昨日 私は 食べた。
カレーを 私は 昨日 食べた。
全部同じ状況を表していますね。感じ方に差は生じますが。
「食べた」も、どこにあっても、意味は通じますが、
一番後ろにないと、不自然な文章になりますね。

サンスクリット語の場合は、動詞の「食べた」がどこに来ても大丈夫ですが、
それでもやっぱり、分かり易い語順というものがある。
読みやすい語順に並べ替えることを、アンヴァヤと言います。

その語順は、日本語の自然な語順と、ほぼ同じです。
良かったですね。
これは、日本語を母語とする人が、サンスクリット語を勉強する上での、
唯一のアドヴァンテージだと思います。

ヒンディーやタミルなどのインド語の多くも、語順の並び方は同じだそうです。

西欧言語を母語とする人には、語順というものが文章読解の命綱です。
しかし、アンヴァヤに使われる語順は、自分たちの慣れている語順とは違うから、
アンヴァヤに使われる語順をいちから学びなおさないといけなくなるのです。

ゆえに、西欧言語を母語とする人たちにアンヴァヤを教えるのは大変ですが、
日本人やインド人にアンヴァヤを教える時には、ほぼ何も説明しなくて済むので、
学習者にも教える側にも、都合が良いです。

サンスクリット語の散文は、ほとんどアンヴァヤが要りませんが、
韻文の場合はアンヴァヤが無ければ理解不可能、というものは少なくありません。

特に、
同格同数の名詞が多くある場合、それらの名詞間の関係を読み解かなければならない。
例えば、形容詞と形容されている名詞の関係や、因果関係(AゆえにB,ゆえにC)など。
また、動名詞にはそれぞれの名詞がつながるので、アンヴァヤが必要。
例えば、「母が 作った カレーを、お父さんが 作った スプーンで テレビを 見ながら 食べた。」 のような場合、どの名詞がどの行動に繋げるかが、アンヴァヤによって変わってきますね。
「お父さんが スプーンで 作った テレビを 食べた」のようにならないためにも、正しいアンヴァヤが必要です。


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