インドと世界でサンスクリット文法教科書を発刊するようになってから、
私の教科書を使ってくれている人が、インド各地・世界各国から、
会いに来てくれたり、メッセージをくれるようになりました。とても嬉しいです。
「ミチカの新しい教え方のシステムは分かり易い!」
と沢山の人から褒めていただいていますが、
私が新しいものを開発したわけでも何でもありません。
確かに、今までに流通しているサンスクリットの教科書の殆どは、
19世紀ごろの西欧の植民支配学者の遺産なので、
それらの植民地的サンスクリット語文法書と比べたら、
私の教え方は革命的に新しいと思われるかもしれません。
しかし、私の教えているのは、ガンガーの畔で、サードゥ達の間でひっそりと
教え継がれて来た、ヴェーダーンタの知識を得ることを目標に据えた、
パーニニのシステムをベースとしたサンスクリット文法そのままです。
もし、私が何か貢献したとすれば、
今までブランミンの間で口伝で教えられてきたことを、
レクチャーホールでマイクを使って世界中の人に教え、
反応を見てコミュニケーションの方法を探り、
図表化し、Wordに打ち込み、デジタル化した知識を世に送り出したことです。
今は情報網が進んで、こんなインドの山奥にいながら、
毎日スカイプに繋いで日本の人に教えたり、
アメリカに原稿を送ったり、世界中にいる同級生に校正をしてもらったり、
瞬時に出来てしまうし、そしてなによりも、
遠くにいる知らない人とも繋がって、知識を共有できる。
インターネットという夢のようなインフラにアクセスできる、
元プログラマのサンスクリット・ヴェーダーンタ講師として、
「私達は今、新しい時代を創っている!エポック・メーカーだ!」
と毎日興奮を感じながら精進に努めています。