人間の心というものには、「コンパッション・思いやり」 というものが、
必ず埋め込まれています。
「自分は誰からも傷つけられたくない」というのは、
どの生き物でも知っています。
「自分と同じように、他の生き物も、誰からも傷つけられたくない」
と知っているのが、人間です。
そして、それが 「コンパッション・思いやり」の根源なのです。
「コンパッション・思いやりのある行動」とは何か、
私達は教えられなくても、知っています。
行動することによって、自分の人となりが、
「コンパッショネートな人」「思いやりのある人」になるのです。
これは、コンパッションや思いやりに欠ける行為ではないか?
という疑いがあるなら、
今までの習慣とか、みんなもしてるからとか、
都合の良さとか、世間体とか、文化だから、とかそういうのは諦めて、
どんどん辞めていく。
そうすると、心・言葉・身体がすっきりとひとつになります。
心・言葉・身体の調和は、
人間の心の中に必ず組み込まれている
「コンパッション・思いやり」 に沿って行動していると、
自然と統合されて、平和になります。
綺麗事や理屈で、自分や周りに対して、どんなに言い訳をしても、
自分の心の中核である「コンパッション・思いやり」 に反した行動をしていると、
これまた自然と、心・言葉・身体に不調和を生みます。
心・言葉・身体を調和させる為に、
難しい専門用語やテクニックなど何も要らないのです。
自分の心の中にチップのように埋め込まれている、
「コンパッション・思いやり」 に従って、考え、話し、行動すればいいだけなのです。
自分の心・言葉・身体が調和していると、
あらゆる法則から成る世界のあり方と、自分の考え方も自然と調和します。
そのような考えの中には、衝突や、嫉妬、他人との比較や自己批判は長居できません。
そのかわりに、ヴェーダーンタの知識がすんなりと入居できるのです。