(ジョーティシュを学んだことは無く、スワミジの話を聞いている間に覚えたことを、インドのカレンダー(パンチャーンガ)を眺めながら繋げた、私の理解ですが、)
太陽・月・地球が一直線に並んだ線を0°として、その時点から、月が12°(360°/30)傾いた時点までの時間が、第一ティティ(tithi)です。
(https://youtu.be/1sj2otIjZfM?t=26 太陽と地球と月の動きを再現して、月の満ち欠けを説明している動画です。この動画でイメージを掴んでおくと、分かりやすいかも知れません。)
第11ティティは、エーカーダシーと呼ばれ、第12ティティは、ドワーダシーと呼ばれます。
ちなみに、第13ティティはトラヨーダシーです。(この日はパーニニ文法の勉強はしないことになっています。パーニニが虎に食べられてしまった日なので。)
第15ティティは満月(プールニマー)となり、次の日はまた第一ティティとなります。そして次の第15ティティが新月のアマーヴァッシヤーになり、一周終えたことになります。
前にもどこかでこんなことを書いたような。まぁいいや。
エーカーダシーの日は、ファスティングをする日ですが、
ドワーダシーの日は、ブレークファスト(ファスティングをブレークする)をする日です。
ちなみに、月は約28日で地球の周りを一周するので、30(15X2)あるティティのうちの、ひとつのティティの時間は大体24時間以下となります。ゆえに、太陽暦の日にちとティティの間にはズレが生じます。太陽暦のカレンダー上でひとつのティティが無くなってしまう場合、つまり、日の出と日の出の間にひとつのティティが始まって終わってしまう場合、そのティティは「クシャヤ(消滅)」と呼ばれます。
エーカーダシーがクシャヤの場合、どうするか?
「ファスティングにおいては、ブレークファストが大事なので、エーカーダシーにファスティングすることよりも、ドワーダシーにブレークファストをすることの方が大事」という考え方があります。(スワミジが教えてくれました。)
その考え方に則ると、ドワーダシーの前の日にエーカーダシー・ヴラタ(ファスティングなどの自分で決めた禁欲行為)をすれば良い、という考え方になります。
では、ドワーダシーがクシャヤの場合は?
これが今月の場合です。今年の9月は、7日がエーカーダシーですが、次の日の8日にはドワーダシーが終わってしまっていて、トラヨーダシーの日になっています。(ドワーダシーがクシャヤってこと。)
こういう場合は、トラヨーダシー(8日)にブレークファストをしたくないので、その前日(7日)にブレークファストをする。その為には、そのまた前日(6日)にエーカーダシーのヴラタをすることになります。
書きながら、これで合ってんのかいな、という気になってきた。
でもまーそれゆえに、パンチャーンガでは、7日が正真正銘エーカーダシーの日なのに、その前日の6日の日にも、エーカーダシーのマークが書いてあるんだと思います。
このようにエーカーダシーなどの行事が2日間に渡る場合、ヴィシュヌ派の人は二日目、シヴァ派の人は一日目を選ぶそうです。(結局そんなザックリで決まるんだったら、こんなややこしい話する前に先に言ってよって感じかも知れませんが。)
ティティがいつからいつまでなのかは、パンチャーンガに書いてあります。
リンク先のページの、左のコラムある、一日のインド天文学情報の「tithi」の欄を見てみたり、前後の日のも見てみて、自分でいろいろ考えてみるが良い。