「お金が人間をダメにしている」いう話を良くききますが、
問題は、お金そのものではなく、
お金そのものがゴールになってしまっている、
間違った価値観・間違った優先順位にあります。
お金は、人間の生活を便利にする「手段・道具(साधन)」であって、
人間の幸せの追求の最終的な「ゴール(साध्य)」ではありません。
お金以上の大切なものを見失っているので、お金が最終的なゴールとなってしまい、
他の生き物の命を奪ってでも、という価値観の優先順位がおかしくなってしまうのです。
そして、いろいろな問題が起きるのです。
手段とゴールを間違えるという問題は、お金に限ったことではなく、
食べ物でも、健康な体も、社会活動も、そして人間関係にも言えます。
では、人間の幸せの追求の最終的なゴールとは何か?
それを明らかにすることに、人間はもっと時間を使うべきです。
ヴェーダーンタという、先に答えを教えてくれている知識もあります。
賢い人なら、先に解答集を読んでから、なぜその解答に辿り着くのか考えを巡らせるという、効率の良い方法を取ることも出来ます。
ヴェーダーンタを視野に入れても入れなくても、
まず、人間として幸せに生きるためには、
人間は、自分の心を成長させる必要があります。
心を成長させるためには、自分のするべきことをして、さらに、自分のするべきこと以上のこともして、周りの人々や全ての生き物に、幸せになってもらうように頑張る必要があります。
自分の心を成長させてくれるために、自分の周りにいろんな人々がいます。
社会活動に参加することは、自分の心を成長させるのに役立ちます。
お金は社会活動をする上で便利な道具です。ある程度健康な心身も必要です。
物欲だって、社会活動に参加する動機付けとして役立ちます。
自分の人生のゴールを明らかにすれば、この世界にあるものの全ては、あるべきところに収まります。お金が優先順位の第一位に来るという価値観の混乱も起こりません。