2017年7月2日日曜日

「ヨーガのゴール」?

毎朝すれ違う孔雀さん
  
「ヨーガのゴール」という言葉が独り歩きしているような気がします。

まず、「人生のゴール」が明確でなければなりません。
ヨーガとはその手段です。

しかし、混乱し切った価値観の中で、何がゴールで何が手段なのかが、
ごっちゃになって分からなくなっているのが、地球上の全人類ほぼ全員です。

ヴェーダやギーター、タットヴァボーダ等の経典は、人生のゴールを明らかにするものであり、
さらに、そのゴールを得る為に必要な、24時間365日のライフスタイルも教えています。

そのようなライフスタイルを、ヴェーダーンタではヨーガと呼びます。
それは、一般的に使われているヨーガの意味ではありません。

このように、まず経典によって「人生のゴール」を明らかにし、
それを得る為の手段として、自分の人生を生きる、という姿勢がヨーガ、
という位置づけを認識せずして、


「アーサナ等のヨガのクラスの先にあるゴール」というゴール設定をしていたのでは、
どこに辿り着くか分からなくなってしまいます。

この点において、多くの人が、「ヨーガのゴール」という言葉で混乱しているように見受けられます。



「人間として生まれて来た意味・ゴール・得るべきもの」について、
真剣に考える人に対して、「それはひとつしかない、それはあなた自身です」
と教えてくれるのが、ウパニシャッドです。
タットヴァボーダは、ウパニシャッドのエッセンスをわかりやすくまとめた本です。


ウパニシャッドが教える知識を、きちんと理解できる心を育てるために、
必要な修行は、天から自分用にカスタマイズされて与えられた、
家庭や社会での、その時その場所での役割です。それを、ダルマと呼びます。

自分の身に起こる全ての出来事、自分に関わる全ての人々、
自分の中に表れる全ての感情、嫌なことも悲しみも、全ては、この宇宙の在り方の表れであり、
自分の心を宇宙サイズに大きくしてくれるために与えられた、
精神成長の為のギフトである、という理解と姿勢を持って、
 日々の生活を丁寧に、自分と周りに誠実に生きていく、そのようなライフスタイルが、
バガヴァッド・ギーターなどの聖典で教えられている、ヨーガの生き方です。


ゆえに、スタジオで行われているアーサナやプラーナーヤーマ等のヨーガと、
生き方としてのヨーガを混同していると、訳が分からなくなってしまいます。


ヨーガの生き方の中で、心身の健康維持、リラックス、集中力の向上において、
必要であれば、アーサナやプラーナーヤーマ、瞑想などの、一般的にヨーガと呼ばれている
テクニックを取り入れると良いですが、
そのテクニックとしてのヨーガ=(イコール)ヨーガの生き方ではありません。


ヨーガという言葉は、ヴェーダーンタを勉強していく上で、混乱の根源となっているので、
一度、ヨーガという言葉を完全に忘れて、真っ白な心でヴェーダーンタの言葉を聴かなければ、
混乱に混乱を上塗りするだけの結果になってしまいます。

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