インド全土ロックダウンのお願いをインドの首相が国民に語りかけているのを、たまたま生中継で見ていた時、私はヒンディー語はそんなに分からないのですが、「ラクシュマナ・レーカー」という言葉が使われているのが聞こえました。
ラーマーヤナの話の中で、ラクシュマナがシーターを独り小屋に残す際、玄関に線(レーカー)を引いて、誰もこの線を超えられないから、自らこの線を踏み越えないようにとシーターにお願いするのですが、結局シーターは判断を誤り結界の一線を越してしまい、ラーヴァナに誘拐され、それが歴史的破壊の元凶となった、、という出来事があり、そこから、ラクシュマナ・レーカーのアナロジーは「線から出るな」という意味で首相は使われたのだと思います。
首相の話にも、虫除けチョークの商品名にも使われるくらい、ラーマーヤナのお話は、世代を超え、民族や宗教を超え、13億のインド人口に膾炙しているのだな、と感心しました。。
上の文章をFBで投稿したら、読んでくださった心優しい方から以下のリンクを頂きました。まさに、このシーン。
この立派な日本語訳が付けられている実写版ラーマーヤナは、インド人に長年愛されている定番だそうで、インド全土がロックダウンをしている今も、国民のリクエストにより再放送が決まったそうです。
日本でも、子供から大人まで是非観て欲しいです。SNSを見てると、インド在住歴の長い日本の方でも、こういう文化的なことに無知な人が多いようで驚きます。インド在住の方にも、インドの素晴らしさや文化の深さを理解するためにも、是非見て頂きたい!