2016年5月21日土曜日

スワミジの生徒を名乗ること

この文は、プージャ・スワミジ、もしくはプージャ・スワミジのお弟子さん達から、


ヴェーダーンタを勉強している人にのみ関係あることなので、

そんなん知らん、という方はスルーして下さい!






プージャスワミジの生徒を名乗りながら、他のヴェーダーンタの先生の話も聞くのであれば、

スワミジに対してシュラッダーが無い、ということなので、

プージャスワミジのことをグルと呼ぶのは、嘘つきです。

自分がプージャスワミジの生徒であると、人前で名乗るのは、フェアではありません。


注: ここでいう「他の先生」とは、

「スワミジと、スワミジの弟子以外の、ヴェーダーンタの先生」

という意味です。



ヴェーダーンタの文献であるタットヴァボーダでは、

シュラッダーは、

गुरु-वेदान्त-वाक्येषु विश्वासः

と定義されています。




ヴェーダーンタでは、ブランマ・ヴィッディヤーを教える先生(グル)と、

ブランマ・ヴィッディヤーを知るための道具であるヴェーダーンタの言葉に、

全信頼=それ以外のプラマーナは無いという理解、をおいていることです。


単に何かに信頼を置いているからといって、

それを何でもかんでもシュラッダーと呼ぶのではありません。

ヴェーダーンタに置いてのシュラッダーの定義は、ヴェーダーンタ用に特別なのです。

だから、

他の先生も聞いてみよ~。

ニャーヤやヨーガ・スートラも勉強しないと、ヴェーダーンタだけでは無理~。

という人には、

プージャスワミジをグルと呼ぶ資格も、

ヴェーダーンタの生徒である、と自称する資格も、無いのです。



ましてや、プージャ・スワミジの生徒を名乗りながら、

他の先生が言っていたことを聞いて、「ヴェーダーンタではこう言っています」

「ヴェーダーンタはこうあるべきです」と言うのも、

あってはなりません。


ヴェーダーンタの先生なら、誰でも同じことを教えているはず、

と思うかも知れませんし、そう思いたいですが、実際はそうではないからです。


プージャ・スワミジは、ヴェーダーンタを教える際、

それを受け取る人の理解をとてつもなくケアーしてくれているので、

言葉選びに関しては、ものすごく慎重です。

特に、どのような言葉を使うべきでないのか。

これに関しては、とても厳格です。

そして、彼の生徒にも、ヴェーダーンタを学ぶなら、

このように言葉に慎重であるべきだと、常に教えられます。

どの言葉が、どの内容で、適切なのか、そうでないのか。

これは、スワミジの生徒として、何年も毎日スワミジの言葉を注意深く聞きながら、

考えの奥底まで、しっかり躾けられるものです。


ゆえに、プージャスワミジは、自分の生徒が自分の下で文献をしっかり学び終えるまでは、

他のアシュラムのヴェーダーンタの先生の話を聞いたり本を読んだりするのは、

混乱を招くだけ!と、はっきりした態度で制限されています。

3年かけて学び終えたら、外に出て、いろいろ聞いてみて、

他の教え方がどれだけ穴だらけか、馬鹿馬鹿しいのかを見極めなさい、

という教え方です。


だから、プージャスワミジの話を聞きながら、他の先生の話を聞くなんて、

誰の利益にもならないし、あってはならない、ご法度なのです。


私の場合、ヴェーダーンタを学び始めた初日、第一日目から、

スワミジの弟子の先生方にガッチリとガードされていて、

「スワミジは、スワミジ以外の先生を聞くのを絶対に良しとしないのだよ。」

と聞かされたときは、正直私は、それって厳しすぎない?いろいろ聞いてみたほうがいいのでは?

と思いましたが、スワミジの配慮と保護を受けまくり、教えまくってもらった数年間を過ごし、

今は、「スワミジに守ってもらった、スワミジに助けてもらった!」と感謝が尽きません。

もし、最初の段階で、他の先生やニャーヤやヨーガなどの文献に手を染めていたら、

今、プージャスワミジに育て上げてもらったように、

「ヴェーダーンタは独立したプラマーナである。And it works.」

と完全に言い切れなかったでしょう。


「ヴェーダーンタの他の文献も伝統なんだから、ヴェーダーンタを理解する為には、

ちゃんと勉強しなきゃダメだよ~。ニャーヤもヨーガも軽視してはいけないよ~。」

と教えるような、スワミジの教えを理解していない先生達は、

頭では「ヴェーダーンタは独立したプラマーナである。」と情報として知っていても、

It is not working. なのです。 だから、他の哲学も勉強しろ、と言い出すのです。

松葉杖を沢山握り締めないと立っていられない人達なのです。

そういう人たちは、「プージャスワミジを尊敬している」とか口先でいいながら、

プージャスワミジの教え方に対して、「彼はニャーヤやヨーガを軽視している!」

と批判的なのです。その批判自体が、ヴェーダーンタとは何かが理解出来ていない証拠なのです。


 
スワミジご本人がおっしゃっていたように、スワミジの教えを聞いていると、

他の先生の教えは(馬鹿馬鹿しくて)聞いていられません。

言葉の選び方はもちろん、ヴェーダーンタとは何かという根本からクラリティーが無いからです。


私は口を開けば二言目には、というか一言目からプージャスワミジなので、

偏った考えをしていると思われても結構ですし、

私は誰に対しても、他の先生の話を聞くことを止めたりすることはありません。

しかし、

他のヴェーダーンタの先生の話も聞くのであれば、

プージャスワミジの生徒を名乗るのは、やめるべきです。

スワミジの教えるヴェーダーンタを、

「ニャーヤやヨーガを軽視している」と批判しながら、

「私はプージャ・スワミジの生徒です」と人前で言って生徒を集めるのは、嘘つきです。




プージャスワミジが物理的にいない今、

プージャスワミジの生徒と名乗りながら、他の先生の話も聞いて、

スワミジの言葉選びの慎重さ、繊細さも、

何が適切で何が不適切かという基準もなしに、

「ヴェーダーンタはこういっている」「ヴェーダーンタはこうあるべき!」

と言い出す人が増えるのだろうな、と危惧しています。


昨今のヴェーダーンタ界では、

ニャーヤ等の学問で汚染されたアーチャーリヤ達の教え方が、主流になっています。


それに異論を唱え、ヴェーダーンタが独立したプラマーナであることを実証したスワミジを、

理解出来るようなクラリティーを持ったアーチャーリヤは、

プージャスワミジの直弟子以外には、殆んどいないのが現状です。

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