ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来
ユヴァル・ノア・ハラリ(著)
先日、サピエンス全史(上・下巻)文明の構造と人類の幸福
についてのレヴューを書きました。
https://medhamichika.blogspot.com/2019/03/abriefhistoryofhumankind.html
その続刊のタイトルを見て、やっぱりそう来たか!と思いましたね。
ホモ・~ というのは、ヒト科の種類の名前に付く接頭辞。
そこに、デウス、つまり「神」と来た。
本は読んでいないけど、だいたい予想はつく。
つまり、テクノロジー等の発展により、人間が神になる、ということだと思う。
彼の言う神とは多分、何でも思い通りに出来ること。例えば不老長寿とか。
私が指摘したいのは、人間が神に「なる」ということ。
ヴェーダーンタを勉強している人だったら、
それが一笑に付すようなことだと分かるはずですね。
どこまで行っても、自分という存在が小さくて有限だから、
それをどうにかしようとして、あがいている。
たとえ科学的進歩によって不老長寿を手に入れたとしても、
「満たされない自分」「幸せを求めている自分」が、
ずーーーっと続くだけなんだけどね。
ユヴァル君は、仏教に傾倒しているみたいだけど、
ヴェーダーンタを勉強して、実は自分が神だったってことを知ったら、
それはそれは、魂消る(たまげる)でしょうね!
ほんと、世界に誇る知性を持っていて、こんなに分厚い本を書く時間があれば、
ヴェーダーンタを勉強すればいいのに。