2021年12月3日金曜日

勉強会での「アンナダーナ」についてのお問い合わせのお答えとして

ヴェーダの文化では、ダーナ(与えること)は、人間としての心の成長に欠かせない行いとして、最も尊ばれている行為のひとつです。

特に、生きるものにとって無くてはならない食べ物を、身内以外の人々に与えることは「アンナ(食べ物)・ダーナ」と呼ばれ、特に尊ばれています。

インドの伝統では、「食べ物は、持っている人が皆に分配するもの」と考えられており、現代の日本のように「食べ物は、対価を払った人しか食べれないもの」ではありません。

「自分の分を払ったのだから、払った分だけ食べる権利がある」「みんなが払わないと不公平だ」 といった現代的な考えは、後に述べますが、『全ては与えられている』という事実の認識や感謝をさせなくしているように思います。

このことから、日本で開催するヴェーダーンタの勉強会でも、提供される食事は全て、個人が自分の分を支払うというのではなく、希望者による「皆さんへのアンナ・ダーナ(食事の提供)」で運営してもらうようにお願いしています。ゆえに、皆さんへの食事の提供(アンナダーナ)を希望される方のみ、アンナダーナを申し込んでください。

アンナダーナをしても、しなくても、勉強会で提供される食事をお腹いっぱい頂いたら、全ては与えられている』という事実をより実感できると思います。

食べ物だけでなく、勉強する機会も、そして最も重要な知識も、『全ては、与えられている』という事実を認識することが大事です。この事実が認識できたら、自然と感謝が生まれ、そして、与えられたものを受け取るばかりではなく、どのような形であれ、自分が与える側になろうとする気持ちが生まれます。与える側に立とうとする努力は、人間としての心成長の為に不可欠であり、人間としての心の成長は、ヴェーダーンタの理解に不可欠です。

 



2021年11月25日木曜日

ギーター第11章の臨時オンライン練習会

11月29日(月)19時~約1時間ほど、
バガヴァッド・ギーターの第11章のチャンティングの練習をすることになりました。ZOOMのパブリック・クラスにそのままログインしてください。

バガヴァッド・ギーターの全18章の中でも、ヴィシュヴァ・ルーパ・ダルシャナ(バガヴァーンを全宇宙という形で捉える)と名付けられた第11章は特にチャンティングが難しく、韻律も長めのものが続くので、エクストラな練習が必要です。
来たるギーター・ジャヤンティーの会に備え、エクストラの時間を設けて練習したいというお声があったので、それに応える形でクラスをすることにしました。ギーター・ジャヤンティーの会に参加されない人でも、もちろんウェルカムです。
頑張って一緒に練習しましょう!

2021年11月23日火曜日

2021年12月14日(火)ギーター・ジャヤンティーを祝う会 in 大阪梅田


「何をどれだけ手に入れても完全に満たされることは無い」
この人間の根本的な問題に気づいたアルジュナは、バガヴァーン・クリシュナに、その解決の知識を求めます。バガヴァーン・クリシュナが与えた、全ての真実とそれを知るための手段についての教えは「バガヴァッド・ギーター」と呼ばれ、現代まで絶え間なく教え継がれています。
そのバガヴァッド・ギーターが教えられた記念すべき日が、ギーター・ジャヤンティーです。

この吉兆な日は、バガヴァッド・ギーターの全18章700のシュローカを唱え、私達がギーターを学ぶための機会を得て、正しく理解できるようにと祈るのに良い日です。ギーターのシュローカは教えの原典であり、祈りの句でもあります。サンスクリット語のギーターの原典をチャンティングする習慣は、ギーターの教えの言葉に直接親しみ、意味を学ぶ正しい姿勢を身に付けるのに役立ちます。

今年のギーター・ジャヤンティーは、12月14日(火)です。
今年はご縁があって、有志の方にお声を掛けて頂き、大阪で集まる機会が実現しました。
午前中はバガヴァッド・ギーターの全18章を唱え、午後は「バガヴァッド・ギーターのヴィジョン」と題して、ギーターの教えの全体像についてお話する予定です。
どなたでもウェルカムです。皆さんと協力して、吉兆で有意義な時間を過ごせることを楽しみにしております。

Medha

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尚、会場は100名ほど入れる貸会議室を準備していただいたので、かなり余裕を持ってを避けてゆったりできると思います。
 
詳細は主催をしてくださっているFumieさんにお問い合わせください。
以下に概要を抜粋しますね。

申込みフォーム(12月7日までにお申し込みください。)
https://ws.formzu.net/fgen/S30422190/

会場:
三共梅田ビル 4階(住所 大阪市北区堂山町1-5)
御堂筋線 梅田駅、谷町線 東梅田駅から徒歩7分、扇町通沿いの東急REIホテルの東隣、1階に大阪太融寺前郵便局やダイコクドラッグが入っているビルです。
地下から行く場合は、ホワイティ梅田から「泉の広場」に向かって進み、Grande Polaireというお店の右隣にある「M10」出口階段を上り、踊り場右側から出て直進。Dairyヤマザキを超えた東急REIホテルの東隣りのビルが三共梅田ビルです。
 
タイムスケジュール
09時20分〜9時30分 受付
09時30分~11時00分 チャンティング(ध्यानश्लोक ~ 第9章)
11時00分〜11時30分 休憩
11時30分~13時00分 チャンティング(第10章~第18章)
13時00分〜14時00分 休憩
14時00分~15時00分 バガヴァッド・ギーターのヴィジョン(前)
15時00分〜15時30分 休憩
15時30分~16時30分 バガヴァッド・ギーターのヴィジョン(後)
16時30分〜17時00分 質疑応答
17時00分〜17時30分 閉会セレモニー
  
ーーー

当日はエーカーダシーです。お昼の時間にエーカーダシー用の特別食が用意されます。
会場へのノンベジ(肉・魚・卵、それらのエキスやゼラチンなどを含むもの)の持ち込みはご遠慮ください。

ーーー

誰でもウェルカムです。ご質問などがあれば、いつでもFumieさんか私にメッセージください。

ナマステー、

2021年11月19日金曜日

ヴェーダーンタの勉強の進め方

ヴェーダーンタとの出会い方は人それぞれなので、
義務教育のように画一的にはなりませんが、
しかし大体以下のように進めるのが理想的です。

1.お祈りから入る

ヴェーダーンタの勉強は、祈りに始まり、祈りと共にあります。
まず、赤い本のお祈りを意味と共に勉強すると良いでしょう。必ず先生について勉強しましょう。

ヴェーダーンタの勉強には、とてつもない量のプンニャ(善い行いの結果)が必要です。
過去の無数の人生で得た計り知れない量のプンニャが、今回ヴェーダーンタへの勉強の興味として実ったのです。
ヴェーダーンタの勉強をする機会を得るには、さらなるプンニャを得る必要があります。
プンニャを得るには、まず毎日の生活の中で、社会や家庭での自分の役割を果たし、さらに貢献者としての行動を選び取ることが土台にあります。
そして、毎日のお祈りを習慣にすることが大事です。お祈りは、プンニャを得るための有効な手段だけではなく、ヴェーダーンタの勉強に必要な心の準備をしてくれます。
朝夕の決まった時間に、皆の幸せを願うお祈りを続けているうちに、365日24時間の自分の行動の全てがお祈りになります。
祈りとは、イーシュヴァラに自分の行動を捧げ、全てはイーシュヴァラから与えられていると認識することですから、自分の人生の24時間全てを祈りとして生きている人にとって、ヴェーダーンタは難しいことでは無くなってきます。

2.ヴェーダーンタのテキストの勉強

ヴェーダーンタの全体像を把握するのには、タットヴァボーダという小さなテキストを勉強するのが良いので、ヴェーダーンタの勉強の始めの頃に一度学んでおくと良いでしょう。
しかし、タットヴァボーダだけではカルマ・ヨーガについては詳しく学べませんから、バガヴァッド・ギーターのカルマ・ヨーガのトピックを始めのうちにしっかり学んでおくことが必要です。
尚、ヴェーダーンタの勉強は、先生についてきちんと学ぶことが必須であり、どのテキストを勉強するかは先生に決めてもらえば良いことなので、生徒が自分でテキストを選ぶ必要はありません。
勉強の始めの頃こそ、オンラインではなく対面のクラスで勉強することが大事です。クラスが開催されていたら少々遠くても頑張って参加する都合をつけるなど、努力することをお勧めします。
とは言え、勉強したいときにクラスがあればラッキーですが、そうでもない場合は、自らクラス開催にこぎつけられるように能動的に動く努力をし、そして祈り続けるしかありません。
ヴェーダーンタのテキストはサンスクリット語なので、サンスクリット語も学び始めると良いでしょう。

3.勉強を続ける生活スタイルを確立する

ヴェーダーンタを勉強したからといって、仕事を辞めたり家族を捨てる必要はありません。ヴェーダーンタを勉強したからこそ、自分に与えられた仕事や家族への役割をしっかり果たすことの意味が鮮明に見えるはずです。

年に何度か、或いは月一、週一、毎日など、勉強のペースは仕事や家庭の事情から人それぞれですから、誰と比べる必要もありません。勉強は続けることが大事なので、まず、社会や家庭の中で自分がきちんと貢献者として機能しているかを中心に考え、それで勉強を続けられる自分のペースを見つけましょう。

尚、ヴェーダーンタのテキストは、一度勉強したら終わりではなく、何度も繰り返し勉強するものです。何年か経ってまた同じテキストを勉強すると、また新しい発見があるはずです。気長に勉強を続けましょう。

また、クラスの主催者のお手伝いをしたり、自分がクラスを主催するといった形で、勉強する機会に積極的に参加してみてください。「都合が合えば行く」といった姿勢では、ヴェーダーンタはなかなか学べません。自分から能動的に勉強する機会を創っていくことにより、ヴェーダーンタを学ぶ正しい姿勢が身に尽きます。

2021年11月5日金曜日

トゥルシーなのか、トゥラシーなのか?

サンスクリット語では、「トゥラシー (तुलसी [tulasī] )」ですが、

ヒンディー語では、単語の中の短い「a」は基本的には抜けるので、
tulsī」という発音になり、それを日本語のカタカナにすると、
「トゥルシー」となるわけです。

アナイカッティのグルクラムで住んでいたお家で大切に育て、祭壇として毎日お祈りを捧げていた私のトゥラシー様。ハイビスカスとディーパを捧げて。

 

2021年9月16日木曜日

私が今オンラインのクラスを開催している理由

毎日ウパニシャッド、ギーター、ブランマ・スートラというヴェーダーンタの主要なテキストをシャンカラーチャーリヤのコメンタリーと共に復習しながら、インドや日本でクラスを再開できるようになれば、ガッツリ、ギーター全章、ムンダカ、カタ、ケーナ、チャーンドーギヤ・ウパニシャッド、そしてブランマ・スートラのクラスを始めたいと思っています。

それを実現するためには、単に人流の制限が解除されるだけではなく、
クラスに参加する皆さんが積み重ねてきた毎日の祈りの力と、
やっぱりある程度のサンスクリット語の知識が必要です。それらのテキストは全てサンスクリット語なのですから。

クラスに来る殆どの人が、祈りのある生活をしていて、さらにサンスクリット語文法にもある程度慣れていれば、私にとっては遥かに教えやすいし、学びぶ側も教えられている内容に、遥かに集中しやすくなります。せっかくクラスにまで来て、テキストが読めないワカラナイでアワアワしてたら勿体ない。

だから、クラスが再開するまでに、「今出来ることをしっかりやっておく」 という主旨で、サンスクリット語文法とラーマーヤナ原典、そしてスワミジの本を読む、というクラスをオンラインで開催しています。

ラーマーヤナは、ヴェーダが教えられ続けてきたインドの伝統文化という、ヴェーダーンタを勉強するバックグラウンドを理解するのに役立ちます。そしてもちろん、サンスクリット語の勉強にも大きく貢献します。

今クラスで読んでいるスワミジの本(Talks & Essays)は、「何でクラスにわざわざ参加してまでヴェーダーンタを勉強するのか?」ということが、どんどん明らかになるような構成になっています。

あと、先日までクラスでも「秘密の読書会」と題して原稿を読んでいた、ヴェーダーンタの紹介になる本も、日本にいるうちに書き上げたいと思っています。

 

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の混乱

ラクシュミーなどの神々について、ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、著書の中で「偶像崇拝の恩恵」という項目で、「ガネーシャやラクシュミー、サラスヴァティ―といった神は、力が包括的ではなく限られているからこそ、関心を持ち、えこひいきをする」といった、勘違いも甚だしい、伝統の教えを知らない「学者」の無知を露呈しています。

ヒンドゥー教の教えは、正しい師からの教えに出会い、きちんとクラスに出て教わらない限り、大学で研究していようが本を読み漁ろうが、多くの場所に行って多くの人から話を聞いて見聞を広め見識を深めようが、無知と混乱は解け無い、という良い例です。
 
彼はヒンドゥー教についての彼なりの知識を著書の中で多く紹介していますが、どれもこれも、「よくある勘違い」ばかりです。こんな本が世界中でベストセラーになって、、とも思いますが、どうせ彼の本を読む人の多くは彼の意図するところを読めていないでしょうし(本なんてそんなもんです。)ラクシュミーやガネーシャ、サラッスヴァティーといった名前を目にすることだけでも吉兆だと思うので、どれだけ小さくても多くの人がブレッシングを得る機会となることを祈るばかりです。。

2021年8月30日月曜日

伝統的な先生とそうでない人

ヴェーダーンタの伝統を知り、それを正しく教えられる先生は、
聞いている「あなた」がグレートであると、
言葉の使い方にグレートなケアをしながら教えられる先生です。

プージャ・スワミジは、伝統的でない教えのことを、
「ケアの無い教え方」と定義しておられました。
聴く人の既成概念を否定できないどころか、間違った既成概念を植え付けるような教え方のことです。

自分のことを『俺は悟ったんだ、グレートだ』と宣伝して、自分のフォロワーは自分ほどグレートでは無いという前提のもとに、そのようなグレートなアイドルを必要してる「フォロワー・サイコロジー」にしがみついている「先生もどき」は、世の中に多くいるということは、この前のクラスの質問からもよく分かったと思います。。

自分がつまらない存在であることの解決を、自分の認識の間違いに見つけようとせずに、自分以外のグレートな存在にフォローすることで救ってもらおうとしているから、『自分はグレートだ』と謳う先生や宗教を必要とするのです。

そして、そのような生徒の存在を必要としている精神的に自立出来ていない心の成長の無い人間が、『俺はグレートだ』と宣伝するのです。

知るということを、何か特別な到達すべき『状態』『ステージ』『悟り、解脱、エンライトメント?』だと勝手な思い込みをしている人は多いですが、そのような認識を根気よくあの手この手で否定するのが先生の仕事です。
しかし、世間一般では、生徒に『自分はダメで、先生はグレート』という認識を植え付ける先生「もどき」の方が大多数であるのが現実です。私が受ける質問の多くは、この現実を反映しています。
そもそも、質問の多くは、クラスで聴いた話とは別に、どこかで聞いたり読んだりした話をごっちゃにしようとして辻褄が合わなくなって混乱したところから来ています。

『自分こそがそのステージに達したものだ、偉いんだゾ』と宣伝している人がいるのは勝手ですし、そのような人にホイホイとついて行って真面目に話を聞いて鵜呑みにするのも自由ですが、私がいつもお話しているヴェーダーンタのクラスとごっちゃにしても、もともとの混乱を混乱だったと認めて手放さない限り、混乱した土台の上に何を積み重ねても混乱しかありません。


以前のブログにも書きましたが、スワミジのお言葉の引用です。 

I tell you one secret.
A guru is one, who is not great, (but) who makes you see your greatness. 
「秘密を教えましょう。グルとは、グレートな人ではなく、あなたがグレートであることを見せてくれる人です。」

ーーーーーー

 「スゴイ先生探し」をしている人は多いですが、
自分が探していたのは、「本当はスゴイ、本当の自分」だった、
と教えてくれる先生に出会い、その教えを理解しなければなりません。

2021年8月24日火曜日

パーニニの質問

今日は尊敬するフランスの先輩スワミジから、

तृप्-धातुलिट्II/1の形で、ततर्पिथ, ततर्प्थ, तत्रप्थとみっつあって、なぜ最後の形にइट्が来ないのか?

という質問を受けました。

そもそもなぜत्रप्
अम्-आगम
っぽいと思い、सृजि-दृशोः... (स्रष्टा, द्रष्टुम्とかいう形が出来るスートラ)のあたりを探すと、次のスートラがअनुदात्तस्य च ऋद्-उपधा... ということで、オッケー。

次に、इट्नियम7.2.あたりのスートラを見る。
かの有名なややこしい7.2.61, 62, 63のあたりはअजन्तなので関係無いか。
SKのコメンタリーから辿っても、रधादिभ्यश्चवैकल्पिकइट्が来るということは分かっても、なぜअनिट्なのか分からない。
ついでにこの件に関してधातुकोशの付録にタイポ発見。直しとく。

答えはこの辺りには無いのかも。これは考え方を変えなくては、と思い、一歩引いて問題の全体を見てみる。
そして閃いたのは、もとのअम्-आगमの条件。前のスートラからझलिअनुवृत्तिで降りてきているので、इडागमがついていたら、अमागमは来ない。
ここを見逃していたということでした。

解決したし、タイポも発見したし、復習もできて、質問していただいたスワミジのお役にも立てて良かったです。。意外と速く30分そこそこで解決できたのも良かった。

 

तृ॒पँ प्रीणने 4P पुषादि, रधादि

तृप् + लिट्

तृप् + थल् II/1

त तृप् + थ्

त त् ऋ अम् प् + थ्   6.1.59 अनुदात्तस्य चर्दुपधस्यान्यतरस्याम् | ~ झलि अम् अकिति

There is optional अमागम for अनुदात्त-धातु with in उपधा (as in तृ॒प्) when झलादि अकित् follows.

त त् र् अ प् + थ      6.1.77

तत्रप्थ     

Note that इडागम will not come with अमागम because the निमित्त for the अमागम is झलादि.

 

अनिट् by 7.2.10 then वैकल्पिक-इडागम by 7.2.45

ततर्पिथ

ततर्प्थ

 

S.

パーニニのサンスクリット語文法って、西洋哲学史には、ソシュールとか構造主義とかチョムスキーとかに関連して紹介されるのですが、そうやって紹介している哲学書を書いている人間の中に、パーニニのサンスクリット語文法を実際に勉強してこの程度の理解をしている人なんて、ほぼゼロに近いと思います。

みんな口ばっかりで、ちゃんと勉強してない。私から言わせると。

 

 

 

 

2021年8月6日金曜日

結婚して子供がいなければ、人間は成長できないのか?というよくある疑問に関して

表題にあるような質問を受けることが今までに何度かあったので、
今回はそれについて書きますね。

結婚して子供を育てて孫にまで恵まれていても、
起業して会社を経営していたとしても、
よっぽど本人が意識して自分の言動を選択していない限り、
自動的に精神的に成長することは望めません。

たくさんの孫に恵まれ、多くの社員の面倒をみていても、
そうでなくても、どちらにしても、
「俺、俺、俺を見て!スゴイって言って!一番だって言って!!」
といった、五歳児の精神構造を保ったままの大人になる人が大多数なのが現実です。

精神的な成長を遂げるには、
1.人間は精神的に成長する伸びしろを持って生まれた生き物であると知っていて、
2.その為に、何をすればいいのかを知っている
必要があります。ヴェーダは「ダルマ」という名前でそれを教えています。

精神的な成長の鍵は、自由意志を賢く使えるかどうかにあります。
惰性の傾向にブレーキをかけ、与えられた状況の中で適切な言動を選び取るために、
自由意志があります。

バガヴァッド・ギーターでも明確に言われているように、
यज्ञ, दान, तपः は、精神的な成長を促すための行いです。
与えられた状況の中での自分の役割を果たすことも、यज्ञ, दान, तपःの姿勢を持ってすれば、
自分に成長を与えてくれます。

自分が精神的な成長をすることを選べば、
人生のどのステージでも、(アーシュラマ)
どこで生まれ育ち、どのような職種につき、どのような性格の人でも、(ヴァルナ)
結婚していようがいまいが、子供がいようがいまいが、年収がいくらあろうがなかろうが、
どんな人でも、自分の置かれている状況の中で、成長を遂げることができるのです。
それが、ヴェーダの教えているヴァルナ・アーシュラマの本意です。

自分の成長に必要な状況は、運命という形で自分の人生に与えられていますから、
結婚しないと成長できない人は結婚するように、
子供を持たないと成長できない人は子供を持つように、出来ています。
そもそも人間は生理的に結婚して子供を持つように出来ているので、
大多数の場合は、そうして成長できるように出来ているのでしょうから、
結婚も子供も無しで成長しようとすると、かなり本人の毎日の心掛けが必要です。

ちなみにここで結婚というのは、パートナーを持つという意味です。
「結婚に興味が無い」と言いながらパートナーを持って、それなりの義務を果たさないのは、ダルマから逃げて、ちゃっかりカーマとアルタだけは楽しもうという残念なパターンになってしまうので、パートナーを持つ意味をきちんと考え直した方が良いでしょう。

 

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