2026年6月11日木曜日

ギーターの全日本語訳(+パダッチェーダとヴィバクティ)に取り掛かり始めました。

 ॐ श्रीगुरुभ्यो नमः।

以前から、ギーターの勉強を見返すために、そして学習者のために、流れを観ることができるギーター全シュローカの日本語訳を書きたいと思っていました。

しかし、ギーターをはじめ、ヴェーダーンタの聖典は、まさにアルジュナとクリシュナのように、対面によってのみ教えを受けることが可能であり、アマゾンでポチったものを自分で読んでも、「よく分からないから、やっぱりちゃんと教えてもらおう」と思えたら大成功なだけで、普通は勝手な独り合点で終わるので、意味が無い。

でもしかし、自分の振り返りの為に、そして学習者の役に立つ、そして、自分が教えるときにも役に立つ教材となり得る訳本が書けないだろうか?と思っておりました。

そして今回、ウブドでギーター第10章から第12章を教えていたとき、休憩時間に「こんなのがあったらな」と思って作り出したフォーマットが以下のようなものです。

生徒さん達にも相談して、このフォーマットなら各単語を探すのに迷子にならずに、クラスで安心して聴くことに集中できそう、といったフィードバックがいただけたので、この形で進めて行こうと思っています。

本として発刊するに至った日には、前書きには必ず、独学用の本ではないこと、伝統の教えでしか学べないこと、その教えにまだ出会っていない人には、出会うきっかけになるようにと祈りながら書いていること、そして読者も正しい伝統の先生に出会えるように祈ると良いということも、書こうと思っています。

しかし、これで18章、700シュローカを書き上げるのは、時間がかかるぞ。 

幸せを求めながら、家族のため社会のために一生懸命に働く人々の、ひとりでも多くの人に、伝統の知識へのアクセスとなりますように。

お知らせークラス再開、リシケシュのキャンプ申し込み受け付け

1.オンラインクラスは今週末から再開します。

2.リシケシュのキャンプの申し込みを開始しました。
部屋の確保があるので、まだ希望の段階でも、その旨を追記してお申し込みください。

3.その他、クラスに関してはブログをご覧ください。

写真はバリ・ウブドの勉強会場を提供してくださっている Prasanti B&B Penestanan kelod のお庭の一角



2027年初夏~バリにて最初の第1章からギーターを勉強していきます

 【2027年初夏~バリにて最初の第1章からギーターを勉強していきます】


 ॐ श्रीगुरुभ्यो नमः।
今回も、バリの神々と人々からあたたかく受け入れてもらえ、ギーターの勉強会を無事終えることができました。主催者の梓さんをはじめ、勉強会の実現にご協力いただいた全ての方々に尽きない感謝を申し上げたく存じます。。
今回は第10章から第12章までの117あるシュローカを10日間で、全体との繋がりやトピックごとのまとまり、そして議論の流れがよく分かるように、サンスクリット語原典のひとつひとつの言葉の意味と全体との繋がりを、丁寧に展開していきました。

第10章は विभूतियोगः バガヴァーンの栄光について、
第11章は विश्वरूपदर्शनयोगः この宇宙の全てとして表れているバガヴァーンの姿を観ることについて、
第12章は भक्तियोगः バガヴァーンの本質が自分の本質であることを常に認識することについて、
それぞれ展開しているので、この3つの章は「バクティ」というテーマが色濃く出ている章とも言えますが、そこを詳細に見ながら流れを見て行くと、ギーターの本来のメッセージがより良く見えてきて、この3つの章をいっぺんに勉強できたこの回はユニークで実に良かったなと満足しているのが私の感想です。

ご報告&感想の前置きが長くなりましたが、ここからはこの先のお知らせについて。
主催をしてくださっているPrasanti B&B Penestanan kelod の梓さんの高尚なご厚意により、今まで飛び飛びに勉強してきたギーターを、来年からは第1章から順に勉強して行きましょう、という運びになりました。

これまでは板書にて全てのシュローカのパダッチェーダとビバクティ(一節を単語単位に切り離し、各単語の格と数、もしくは人称と数を明らかにしていくこと)をしていましたが、これからは、既にそうされた簡単な日本語訳付きの資料を私が先に用意して、クラスの話により集中して聴けるようにできたらと考えています。

この機会にバリでご一緒に勉強できる方がまた増えればなと思います。ご興味のありそうな方々にもお知らせいただき、お祈りをしながら、予定を空けて心の準備をしておいてください。
「勉強出来ますように」というお祈りがなければ、何も始まりませんから。

より多くの人々が、自分に目を向けられる機会に恵まれ、さらに自分の本質がこの宇宙の全ての本質であり、問題は何も無いという真実を知ることができる機会に恵まれますように。。

吉兆なプルショーッタマ月の、吉兆な日エーカーダシーにおいて
Medha


2026年5月23日土曜日

5月30・31、6月6・7のは、オンラインクラスはお休みです。

2026年5月30・31と6月6・7の土日は、
バリでのクラスのため、オンラインクラスはお休みします。

うっかりしてたり、久しぶりだったりして、お休みの日にZOOMに入ってしまう方はいつでもいらっしゃるので、もしお時間があれば、クラスの時間にログインして、間違って入った人に教えてあげたり、そのままサットサンガをしていただいても結構です。
その他復習をしてみたりと、有意義な時間をお過ごしください。


 

 

 

 

 

2026年5月14日木曜日

18日(月)朝9時~ スワミジを想うお祈りの意味を見るオンライン・クラス

【更新情報】YouTubeにある録画はこちらです。
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この前のスワミジのクラスの参加者から、クラスの前のお祈りについて訊かれたのですが、どなたからだったか、分からなくなってしまいました。。
シュローカは以下の通りです。スワミジにスペルが正しいのかも確認取りました。
 
दयाकरं दयाकारं दान्तं धर्मप्रवर्तकम्।
प्रणमामि दयानन्दं मदाचार्यवरं परम् ॥
dayākaraṃ dayākāraṃ dāntaṃ dharmapravartakam|
praṇamāmi dayānandaṃ madācāryavaraṃ param ||
 
スワミジがマハーサマーディを得られた後、リシケシュのアシュラムでのクラスの始めにお祈りとして言われるようになりました。
 
この意味について、またオンラインで単発クラスをしようかなと思っています。18日月曜日の朝9時はいかがでしょうか?
YouTubeにアーカイブを残します。
 
そういや、パーニニ・スートラの紹介もするって言ってましたね。準備しなきゃ。
 

 

朝っぱらからスタバでインド人の若者と政治と宗教の座談会

ボリウッド・スターのヴィジャヤ氏が、タミル・ナードゥの州知事に当選したそうです。
今朝、チェンナイに長年住んでいた方から、彼が早速州下の寺院や学校周辺には不適切な呑み屋を取り締まるというニュースをお知らせいただきました。
https://www.msn.com/en-in/money/topstories/big-move-by-vijay-govt-700-liquor-shops-near-temples-schools-to-be-closed/ar-AA22Y3I0

(有名な仏教の尼さんがウイスキーの宣伝に出ても違和感を覚えない日本人感覚では理解は難しいかもしれませんが、インドの良識から考えたら、このような取り締まりは良識的であり、それを「ひんずー至上主義~」と無理解から言われたくないです。)

そのニュースのヘッドラインには、ヴィジャヤ氏のファーストネームが Joseph とある。彼自身、そして人々は、彼のアイデンティティーをどう捉えているのだろうか?

ちなみに、ヴィジャヤ(विजय [vijaya])とは、勝利という意味の完全なサンスクリット語で、ヴィシュヌの名前であり、インド人のよくある名前です。

ググってみると、私の疑問を表す検索語候補が直ぐに出てくる。みんな考えていること同じね。Wikiなどを読んで、ふ~ん、と思うが、実際どうなんだろう。

その後所用で京都駅近くのスタバにいると、インド人らしき若者3人組がいたので話しかけてみる。チェンナイから来たということで、早速ヴィジャヤ氏について、政治と宗教について、朝っぱらからスタバで座談会を始める。前政権はどうだったか、タミルの有権者の政治と宗教に関する意識について、などなど、彼らからいろんな話が聞けて、楽しかった。

ちなみに私は旅先でもどこでも見知らぬ外国人に良く話しかけるし、話しかけられる。そして結構長々と話し込む。
宗教と政治は、世間話として避けるべきトピック、と言う人もいるが、私は外国人と話すとき、ほぼ宗教と政治の話しかしてないね。それ以外に何があるの?ってくらいに。

それ以外といえば、私は知らない人からいきなり、身内の愚痴とか悪口とか自慢話とか自分の黒歴史とか、長々とよく聞かされる。初めて会った人によくこんなこと話すよね、ってくらい、昔から私と出会う人々はいろいろ赤裸々に話してくれる。

知らない人からぶっちゃけ話を聞かされるのは、私はぜんぜん嫌ではないし、むしろとても尊くて大事なことだと思っています。自分ひとりの人生で経験できることって限られているからね。私はいろんな人の人生について、その人の感情とか、そしてどうしたのかとか、純粋に興味があるし、簡単に共感したり心を開いてもらえるほうなんだと思う。

この勉強に出会ってからは、インド人に話しかけるときには、私がインドの伝統の教えの恩恵を受けていて、全てのインド人に感謝したいということを伝えるようにしています。それが彼らの中に、自分の文化の尊敬の再帰に繋がることを願っているからです。

今回話しかけた若い子たちは、一見インド人とは分からない風貌で、もし彼らが皆右手首に赤や黒の紐を巻き付けていなければ話しかけていませんでした。でも、話してみるととても礼儀正しい人達で、話しかけて良かったなと思いました。

2026年4月6日月曜日

自分に目を向ける

変わりゆく対象物を変わらずに観ているのは目。

様々な感覚器官からの情報を観ているのはひとつのマインド。
変わりゆくマインドの状態を、証人のように観ているのは、この意識という「私」。
その証人は、観ているのみで、観られていない。
 
その証人は、生死の証人でもあるゆえに、
その証人には生死は無く、
ゆえに天国も地獄もなく、
神様に救ってもらうことも救世主も必要ない。
 
この全宇宙の創造に必要な全知識の存在している、
ひとつの意識という存在が、その証人であるあなたである。
 
それがこの全宇宙の唯一の真実であるのにもかかわらず、
あなたは自分のことをやれ惨めだ可哀想だ被害者だ悲しい「うぅ、私可哀想」と言っている。
だからバガヴァーン・クリシュナは、今にも泣き崩れそうなアルジュナを見て、
ヘラヘラ笑いながら「あなたは悲しむことのないことで悲しんでいるのですよ。ちゃんと自分を知って」と言って教えを始めるのです。
 
家に居るのに「家に帰りたい」と言って泣いている人がいたら、どうしますか? 
事実が分かっているのなら、寄り添って一緒に泣くなんてできない筈です。
もしそうするなら、アホ一人がアホ二人になるだけです。問題が増えているだけです。
優しさがあるなら、そして本人が望むのなら、唯一の解決法は、真実を教えてあげることだけです。それでしか、その人は本当に欲しいものを手に入れることはできないのですから。
それがヒンドゥーの神様がしていることです。
 
インドの聖典に一貫していることは、「自分に目を向けること」です。
 
社会を変えようとしたり、他人を変えようとしたり、改宗しようとしたり、
報復に全力を注いだり、そうするために自分達を組織的・軍事的・政治的に強くすることに全力を注いだりしているうちに、世界の宗教は(もちろん全部とは言わんよ)、もはや人間を幸せではなく不幸にする原因となってしまっています。
ほんまアホやなと心底思います。
元凶は、自分に目を向ける教えの欠落です。
 
目を向けるべき先は、他人でも、仮想敵でもなく、
ましてや天国や地獄でさえもなく、「自分」なのですよ。
 
ヒンドゥー教は、世界の大きな組織宗教とは違って、
組織のための教えではなく、個人のための教えを教えています。
 
なんか話が長くなりましたが。
より多くの人々が、自分に目を向ける心の余裕を持つことができ、
そして聖典の教えによって、自分を正しく知るに至ることができますように。
 
  
(दृग्दृश्यविवेकः のチャンティング録画の紹介文より) 

2026年3月29日日曜日

दयानन्दपञ्चकम् [dayānandapañcakam] のオンラインクラス

最終クラスは4月8日(水)13時 ~ です。 
(木曜日のクラスはありません。) 

 ॐ

दयानन्दपञ्चकम् [dayānandapañcakam] とは、私の師であるスワミ・ダヤーナンダ・サラスヴァティを讃える、5つのシュローカ(サンスクリット語の句)と1つの結果を表すシュローカから成るストーットラ(祈りの句の集まり)です。

私の知るところでは、スワミジのお弟子さんの中でも最も学識が高く長く教えていらっしゃる先生のうちの主な一人である、チェンナイで教えていらっしゃるパラマールターナンダ・スワミジが書かれたものだそうです。

このストーットラはリシケーシュのアシュラム、アナイカッティのグルクラム、マンジャクディでも毎日チャンティングされていますが、チャンティングするときは、その意味をきちんと知って、毎回その意味を想えるようにしたいものです。 

このストーットラの言葉ひとつひとつの意味は、スワミジのあり方をよく表しているだけでなく、スワミジをよく知るパラマールターナンダ・スワミジの言葉の選び方、そして私達スワミジの弟子の全ての気持ちをよく表していると思います。

このストーットラの言葉の意味をひとつひとつ、しっかり見て行くために、サンスクリット語文法の知識もフル活用しながら、意味の解析・解説をしていきたいと思います。

クラスは不定期で、こちらでアナウンスしながら進めて行きます。

録画は全てYouTubeで公開しております。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLLxBjTc9MJ_iNoDzXJ2chAROd0hxqmHEv 

テキストは दीपाराधन [dīpārādhana] にあります。 

 

マンジャクディの祭壇

 

 

 

2026年3月5日木曜日

3月8日(日)午後のオンラインクラス【休講のお知らせ】

来る3月8日(日)午後のクラス(Talks & Essays と デーヴァナーガリーのクラス)は、東京のインド・インターナショナル・スクールでの日印文化交流会で話すことになったので休講します。

突然頼まれたお話なので、突然の予定変更のお知らせとなってしまいました。
ご理解の程、よろしくお願いします。

日印交流とありますが、どちらかというと、インド人交流なのかもしれません。
インド人オーディエンスが多いとのことなので、インド人に、この知識がどれだけ尊いのかを伝えることができればと思います。


 

2026年3月3日火曜日

2026年5月八広クラスでのテキスト「दृग्दृश्यविवेकः [dṛgdṛśyavivekaḥ] 」の資料作成のお願い

5月5月4~6日、東京墨田区八広でのの三日連続クラスの
予約申し込み受け付けが始まりました。

これから皆さんに配布する資料を用意しようと思っています。
こうやって書いている間にも自分でパパっと作れるのですが、
資料作成は本当に本当に良い勉強になるので、
できたら勉強する人にお願いするのが良いと思い、今これを書いています。 

まず、使用するテキスト「दृग्दृश्यविवेकः [dṛgdṛśyavivekaḥ]」は
46のシュローカから成りますが、恩師であるプージヤ・スワミジが教えて下さったように、二部に分けて、第一部にある31のシュローカを、今回の3日間の勉強会で勉強しようと思っています。

① 全ての人のために: 31のシュローカを देवनागरी とローマ字で表した資料。
> देवनागरी だけをWordで渡すので、ローマ字に変換したものを添付して体裁を整える。
② देवनागरी が読める人のために: पदच्छेद と अन्वय の資料。
> पदच्छेद と अन्वय をWordを渡すので、体裁を整えるのみ。

是非セーヴァーをしてみたいという方、お声がけください。
パソコンでデーヴァナーガリーの文書作成ができる環境を作っておいてください。
私がWindowsを使っているので、それに合わせてくれる人がいいです。

-- ** -- 

長年ヴェーダーンタのクラスの資料作成をしていますが、こんなことができるのは本当に特権だと思っています。字が読み書きできること、文法が分かること、コンピューターが使えること、どれも当たり前のことだとは私は思いません。私の教育に関わってきた全ての人、直接的・間接的に文化を守ってくれている無数の人々、デーヴァやリシ(賢者)達先生方の恩恵、全てのサポートがあってのことです。
リシや伝統の先生方に失礼の無いように、タイポが無いかきちんとチェックして、使う人の使いやすさを考えて、印刷する紙の質まで気を遣って、、とすることが、勉強の理解にどれだけ貢献することか、是非皆さんにも実践してもらいたいです。そうしなければ、せっかく与えられた能力と時間が勿体ないとさえ思っています。

-- ** --   

最近出版されたのですが、私達アナイカッティ3年コース4期生が2011年にプージヤ・スワミジから33回にわたって教えていただいたクラスを元に、コースに参加されていたシャンカラーナンダ・スワミジが編集された दृग्दृश्यविवेकः [dṛgdṛśyavivekaḥ] の本があります。

ヴェーダーンタを正しく勉強している人にとっては当たり前のことですが、ヴェーダーンタは本を読んで勉強できるものではありません。
しかし、ウパニシャッドが意図する意味を正しく理解しそれを正しく教えられる先生(それを私達は「伝統を知る先生」と呼んでいます)から正しく学べば、このような本は見返すための資料となります。しかし、英語とサンスクリット語のみなので、どちらの言語にも流暢でなければ、自分個人の想像の範疇となってしまいます。

この本にもあるように、46あるシュローカのうち、最初の31のシュローカでひとつの区切り(प्रकरण [prakaraṇa])となり、その中に教えられるべき全てのことが教えられています。よって、今回の3日間のクラスではこの31シュローカから成る第一部を教えようと思います。


 

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