2017年5月7日日曜日

日本語は、話すのは世界一簡単だけど、書くのは世界一難しい言語である、と私が言う理由。

 「サンスクリット語は難しくない!」
という記事を書いていたのに、脱線してしまい、長々と書いてしまったので、
独立したトピックにしました。

SE時代には様々な言語でプログラムを書き、世界70か国を旅しながら現地語を観察し、
現在は世界中から来た人にサンスクリット文法を教えている私が勝手に思っていることですが、

話し言葉に限ると、世界で一番単純明快なのは日本語であろう。

自国語だから、とかではなく、いちおう客観的な理屈を思いつくまま挙げてみると、、

  • 使われる音の数が他の言語に比べて極端に少ない
  • 動詞の人称活用なし!なのに主語も省いてよし!(よくそれで話通じてるよ。。。)
  • 性も数もなし!名詞も活用せずに助詞を後ろに付けるだけ!冠詞もない!
  •  トーナル(中国語やタイ語みたいな音の抑揚に頼った言語)ではないので簡単!(日本語にもトーンはあるけど、地方によって全然違うし、トーンに依存している言葉自体少なく、混乱できる幅が少ない。)
  • 語順もかなり自由!
  • 数の数え方は最もロジカルで、一から十を覚えると、小さな子供でもロジカリーに考えて、99まで数えられるし、百という言葉ひとつ覚えると、次は999まで数えられる。

主語を明示するのなら、動詞が人称と数で活用するのはリダンダントです。
ゆえに、動詞が人称と数で活用しない日本語は、理に適ってる。

数は特定する必要がある場合のみ、数詞を使えば良いだけですから、名詞を数で活用する必要はありません。
ゆえに、複数形を普通使わない日本語は、省エネね。複数形にしたければ、後ろに「達」とか「ら」とかを付けるだけだし。

活用も語幹を変化させずに、独立した助詞を付加させる日本語のやり方は、一番簡単。

だから、日本語の(話し言葉の)単純明快さは、理に適った、理論的に洗練された単純さである。

他の言語を難しいのは、リダンダンシーによるものが多いのよ!


日本語の難しい点は、
  • 濁点、半濁点が付く規則とか、サンディ(連音変化規則)がいまいちロジカルじゃない。さんびゃく、ろっぴゃくとか。
  • ものの数の数え方が、対象物によって単位が変わり、上にも述べた音の変化が入って来るので、難しい。例えば、いっぽん、にほん、さんぼん、いっぴき、にひき、とか。
  • 敬語は、丁寧語・尊敬語・謙譲語と使い分けるのは難しいかも知れないけど、でもまぁ、日本人でさえ出来てないから、ノープロブレム。

あと、日本語の話し言葉があまりにも単純明快ゆえにか、日本人は他の言語の修得に関しては、難しくなってしまう傾向がありますね。

一方、書き言葉になると、日本語は世界で一番難しい言語だと思います。

ヒエログリフィックな漢字と、フォネティカルなひらがなとカタカナが混じってる言語って、日本語だけでは?
送り仮名とかも考えてみればユニークなアイディアだけど、
漢字の読み方に訓読みと音読みがあって、さらにそれぞれ使われ方によって読みにヴァラエティーがあるとか、言語学の常識を突き破っておられるのではないでしょうか?!
私達にとっては普通ですが。


あと、英語とサンスクリット語を使って、ものごとを深く理論的に考えたり伝えたりすることをライフワークとしている立場で思うのは、英語もサンスクリット語も、理論的に考えるのに適した言語だなーって、毎日感心しています。
日本語は情緒的ですが、英語やサンスクリット語と比べて、無いものも沢山あります。

やっぱり言語って、二つや三つくらいは知っておくと、考えの幅が広がるのは当然ですね。

しかし、数か国語を話せようとも、 しっかり考える軸となる母国語(マザー・タング)をひとつきちんとマスターしていなければなりません。
周りにいる大人がちゃんとした言葉を教えてあげなければね。

何がマザー・タングなのか? 母親の役割をした人から教えてもらった言語よりも、暗算するときに使う言語が、思考に深く関与していると思います。

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