このような文章の場合、
सः ज्ञानी उच्यते । He is called a wise man.
英文はSVC文型になり、a wise man は subjective complement と呼ばれると思います。
サンスクリット語文の場合、उच्यते が कर्मणि प्रयोग(受動態)なので、
ज्ञानी は objective complement になるのではないか?という疑問が必ず湧いてきますね。
英文法の用語や考え方をサンスクリット語に応用しようとしているので、
「絶対にこうじゃないと」というものはなく、
「どのように適合させましょうか」という議論になると思います。
5文型のS(subject)をサンスクリット語の文章に当てはめる場合、
Subject = Agent(कर्ता) という訳では無く、
Subject = 第1格で表される主要な言葉(कर्मであれकर्ताであれ)
として置き換えるのが、私は良いと思っています。
なぜなら、 ज्ञानी を objective complement とするなら、सः は object となり、
「OVC」という S の無い文章になってしまうから。
सः ज्ञानी उच्यते मया । なら、OVCS なんかい?とかなりそうで混乱すると思います。
英語の5文型は「SV」があるのが前提で、そこにCやOがあるのだと私は捉えているので。
それが私の考えです。
(最近の日本では、「人それぞれいろいろ考えがあっていいと思いますが」とかいう超あったり前のことをいちいち断わって言う傾向がありますが、私はそういうのに違和感を覚えるので、迎合しないようにしたいと思っています。)