「『唯一無二の絶対の真実がある』というのが分断を生んでいる」
このようなセリフをどこかで聞いたことがありますか?
そのような言葉について、どのように考えますか?
人々の間で分裂や対立が発生する時、
そこには対立する思想があり、互いにそれを絶対だとして譲らないので、
そのような結論に辿り着くのかも知れません。
しかし、分裂や対立は、家庭内や学校内・会社内など、
真実についてなんか考えたことも無い人の間で頻繁に見受けられます。
もっと大きなレベルで起きている、人々の中の分裂や対立は、
そうすることで利益を得ている人々が創り出しているようなものなので、
それにまんまとひっかかるのは、考えが浅い人間の悲しい性です。
人々の中に分裂や対立を作る為に、
思想や宗教、お金が利用されています。
それは、思想や宗教、お金の「誤用・乱用(misuse, abuse)」であり、
本来あるべきの目的ではありません。
思想が悪い、宗教が悪い、お金が悪い、
だから、思想を持つのは良くない、宗教も良くない、お金は良くない、
となるのです。
悪いのはひとつ、浅はかな思考だけです。
たとえ人それぞれに「唯一無二の絶対の真実」というものを、持っていたとしても、それ自体は、分裂や対立を生みません。
ヴェーダーンタが見せている、
本当の意味での「唯一無二の絶対の真実」は、
何とも対立するものでも、分裂するものでもありません。
あらゆる対立・分裂、そして調和も、全てのものの中に普遍にある、
「唯一無二の絶対の真実」なのですから。
自分の中に「唯一無二の絶対の真実」を発見している人は、
その本当の意味を理解しているのなら、
完全に満たされている人です。
人間として持たされた知能を、正しく使った人です。
よく考えてみてください。。。