言語学の教室 西村義樹・野矢茂樹 著
まだ読んでいる途中で、残りはインドから帰って来てから、
になりそうですが、途中経過でもはっきり言えることは、
言語学について、学者さん達が専門用語を駆使してあれこれこねくり回していますが、
それらは全て、何千年も前から、
パーニニ文法の範疇で、より深く、よりすっきり明快に説明されている、
ということです。
言語学に携わる学者なら、パーニニ文法をきちんと勉強してた方がいいよ、
大学なんかできちんと学べるもんちゃうから、
何だったら私がきちんと教えてあげようか、と思いながら読んでいます。
各項目について、パーニニ文法と比較しながら、
突っ込みコメントを書いた付箋を貼りつつ読んでいますが、
それらのシェアは、インドから帰って来てからにするとして。。
パーニニ文法において、より広く・深く、系統立てて説明されている例として、
第5回で主に扱われているメトニミー(換喩)を取り上げてみますね。
「赤頭巾」
बहुव्रीहि-समास と呼ばれる、構成要素以外の言葉を指す複合語のほんの一例です。
ちなみに私の開発したコードで分類すると、116Bになります。
パーニニ文法の複合語の規則を勉強し、さらに略式コードも勉強してみると、
サンスクリット語とその分析の奥深さを知ることが出来て、もっと面白いと思いますよ。
「春樹を読んでいる」
これは、लक्षणा वृत्ति と呼ばれるもので、パーニニの範疇と言うよりは、
ヴェーダーンタでも扱いますが、文章を意味的に成り立たせるための、
文中の単語の理解の方法を分析するときに、
普通の理解に加え、जहल्लक्षणा, अजहल्लक्षणा, उभयलक्षणा, と分類します。
「所有格の多義性について」
これは、第六格(षष्ठी)の意味として、パーニニ・スートラで大きく扱われている範疇ですね。こっちもやっぱり、サンスクリット語の方が、ずっと前から、ずっと深く、ずっときちんと分類していますね。なんでもそうだけど。
だから、先にパーニニちゃんと勉強すればいいのに、と思いました。