国籍や人種、民族や宗教、時代さえも超えて、
そして人間だけではなく、
あらゆる生きとし生けるもの全てに共通する
「アヒムサー」という価値観を、
生き物として最もベーシックな行為である
「食べること」に反映させる、ということは、
心と身体が環境と調和することですから、
すなわち、宇宙との一体感を得て、
精神的な安定に簡単に繋がるということは、
誰にでも明快にわかることです。
宇宙との一体感を得ることは、至福であり、
最高のリラックスであり、客観的になれるということです。
「宇宙とつながる」という言葉をよくみかけますが、
「つながろう」としていること自体が、事実が見えていない証拠です。
体を持って生きているというだけで、既に宇宙に繋がっているのですが、
そんな至極当たり前の事実が、私利私欲という心の曇りによって見えなくなってしまう。
「既に繋がっているという事実が見えていない」だけなのです。
事実を見えなくさせている原因は、
「自分は宇宙から切り離された小さく不安で不満な存在だ」という自己認識にあり、
その自己認識が、その人の生き方、つまり世界との関わり方を決定しているのです。