高い志を持った方からのお声がけで、来たる2023年11月23日(木・祝)に、東京・八広にて1日のクラスをする運びとなりました。
詳細と予約フォームは、こちらの告知ウェブサイトからご覧ください。
ここでは内容について少し紹介しますね。
今回は「ヴェーダーンタとは何か?」という題でクラスを進めたいと思っています。
ヴェーダーンタの教えとは何かを知ることは、
「自分が本当に欲しいものは何なのか」を明確にすることに繋がり、
「自分が本当に欲しいものは、自分の本当の姿であった」と知ることに繋がります。
自分が全人生をかけて追い求めている「幸せ」について、
一度立ち止まってきちんとしっかり考えたい方にお勧めします。
ヴェーダーンタに初めて触れる人には良い紹介となり、
そしてヴェーダーンタを学んできた人にも学びを深められるようなクラスになればと思います。
年齢や職業、性別、ジェンダー、国籍、宗教、学歴など、不問です。
サンスクリット語は全く知らなくても大丈夫です。
知っていたらより楽しめるかも知れません。
もう少し詳しくクラスの中で話す内容を紹介しますね。
インドの聖典を学ぶ伝統では、ある文献を学ぶ前には必ず、4つの点を明らかにします。
1.その文献が扱う主題(विषयः [viṣayaḥ] )
2.その文献を学ぶことによって得られる結果(फलम् [phalam] )
3.その文献の対象者(अधिकारी [adhikārī])
4.主題と結果の関係、主題と文献の関係(सम्बन्धः [sambandhaḥ])
これら4つは、アヌバンダ・チャトゥシュタヤ(अनुबन्धचतुष्टय [anubandhacatuṣṭaya])と呼ばれます。
書店に並べられている新刊の表紙や帯には、「無数にある書籍のなかで、なぜこの本を手に取るべきなのか?」という疑問に答えるために、これらの点が明らかにされているのが見受けられます。
・何について書かれているのか?(主題:最新のダイエット方法)
・時間と労力をかけて読んで、何が期待できるのか?(結果:一週間でマイナス5kg!)
・誰に向けて書かれているのか?(対象者:50代からでも遅くない! (日本語が読めてちゃんと理解できる人。))
・主題と結果、主題と本書にどのような繋がりがあるのか?(関係:読むだけで痩せる!このダイエット方法は本書でのみ公開!)
ヴェーダーンタにはヴェーダーンタ独自のアヌバンダ・チャトゥシュタヤがあります。
ヴェーダーンタはヴェーダの最後の部分ですが、ヴェーダの一部であるのに「ヴェーダーンタ」と別個に呼ばれているのは、ヴェーダーンタ独自のアヌバンダ・チャトゥシュタヤがあるからです。
クラスでは、このヴェーダーンタのアヌバンダ・チャトゥシュタヤについて、じっくり見て行くことになります。
難しい言葉を抜きにして、クラスの展開を紹介すると:
ヴェーダーンタの教える知識を知って得られる結果は、自由(モークシャ)=死・不安・不満などあらゆる全ての望まないのものからの「完全な自由」です。
そのようなものがあるなら、それは全人類が皆根本的に求めているものではないですか!
なのになぜ、ヴェーダーンタなんて誰も知らないのでしょうか?
それは、圧倒的大多数の人は、目の前の小さな幸せを掴み取るのに忙しくて、自分が本当に欲しいものが分かっていないからです。
ヴェーダーンタを勉強して理解できる対象者は、この世にもあの世にも自分が本当に欲しいものはないと見抜くことができて、さらに、このモークシャが自分が本当に欲しいものだと分かっている人です。(理性的な分別を持って考えられる人なら理解できることなのですが、独りで考えているだけなら、そういう発想には及ばないので、この辺りから一緒に考えていきます。)
ヴェーダーンタが教えている主題は、全ての本質は究極的にはひとつのみということです。それゆえに当然、全ての存在を支えている究極的な本質は、あなたの本質です。
全ての本質という主題と、完全な自由という結果の間に、どのような関係があるのでしょうか?
また、主題である全ての本質を知る為に、なぜウパニシャッドというサンスクリット語の古い文献を学ぶのでしょうか?それらに関係はあるのでしょうか?
このような流れで、それぞれの点をじっくりゆっくり展開しながら、明らかにしていきます。
いつか近い将来、ヴェーダーンタ勉強会を開催したい、モーリシャスのアシュラム。 |