ヴェーダの勉強とゴー・セーヴァー(牛の世話)は切り離せない関係です。
今まで私なりに、ゴー・セーヴァーをされている団体の支援などの形で関わってきましたが、これからもさらに積極的に活動の幅を広げて、ゴー・セーヴァーが出来たらと願っています。
ご参考までに、ご縁をいただいてサポートさせていただいた団体の活動内容は、グジュラート州での牛の密売の取り締まりや、酪農業で見放された雄牛や老いた牝牛が、余生を安泰に過ごせるためのサンクチュアリの運営、などです。これからどのように、ゴー・セーヴァーに関わって行きたいか?実際に何がしたいのか?
今の私の考えをまとめてみました。
私の世代位のインド人から、「昔、実家で牛を飼っていた」とよく聞くのですが、なぜ今は、牛と共に生活できないのか?その理由のリサーチした結果が知りたいです。
ひと言でいえば「現代化」なのでしょうが、家族のように世話する伝統的な牛との関係に取って代わって、西側からのファクトリー・ファーミングのスタイルが拡大し、伝統が消えて行くのを懸念しています。
インドのPETAのように、小さな町のミルク屋さんをバッシングするネガキャンをして廃業に追い込み、大企業のファクトリー・ファーミングの拡大を止めていない、という「アニマルライツ」を利用した、西洋文化以外の異質な文化の排除という「現代化」を、私は懸念しています。
現地の伝統文化を学ばずに、西側の価値観を押し付ける形の「支援」活動は、伝統文化を破壊します。一見リベラルでオープンに見える西側の価値観は、実際は、ヒエラルキー構造と、その中での搾取と競争という概念にもとづいています。資本主義、経済至上主義、消費社会、権利ばかりを要求する告訴社会を見れば分かることです。
特に、インドで開発・支援活動をする方々には、ヴェーダの伝統的価値観をしっかり学んで欲しい。単なる「アニマルライツ」や「人権」という部分的な価値観ではなく、トータルなヴィジョンを教えているので。学ぶのには時間と根気が必要なので、実際に活動している方々には難しいのが現実ですが。。
このようなことから現代ではかなり失われているであろう、伝統的な牛との共存の生活スタイルを、インドの東西南北の伝統的な家庭を探訪して、ドキュメント化したいです。
2.インドの伝統的な牛との共存法を、日本で応用できるかの探求
農業、特にインドの自然農法に、牛がどのように関わっているのかを学び、それを現代の田舎暮らしをする若者コミュニティーに応用できるようにしたいです。
1.ミルク
2、ヨーグルト
3.ギー(ヨーグルトを攪拌して取り出したバターを熱して精製したもの)
4.ゴー・マヤ(牛の糞)
5.ゴー・ムートラ(牛の尿)
これら五つは、パンチャ・ガッヴィヤ(五つの牛の産物)と呼ばれます。
その中でも、ゴー・マヤ(牛の糞)と、ゴー・ムートラ(牛の尿)は、どの牛(雄・雌・仔牛)からでももらえて、肥料、除虫剤、燃料、建材、プージャー用品として、幅広く使われます。
それらの牛からの産物について、 以下の点を調べてまとめたいです。
・製法と用途
・牛の品種との関係
特にミルクやギーは、インド原種のものでないと、ホルスタインなどの品種改良種では、栄養や薬効は無いそうです。ゴー・マヤやゴー・ムートラでも同じなのか?
例えば、日本で畜産業を廃業する方からレスキューした牛は、ホルスタイン等になると思うのですが、その場合、インドと同じように、牛からの産物を利用できるのか?というのが疑問です。
・牛の食べ物
何を食べて出来た産物なのかは、とても大事です。
抗生物質を投与されているホルスタインからの産物は、論外だと思います。そういう心配は、インドの家庭で大切に世話されている牛からの産物には不必要ですが。
何を食べるべきか、何も避けるべきか?
特にプージャー用に産物を利用することを視野にいれている、伝統的な牛の世話をされている方の実際の経験談を聞きたいです。
また、文献の言及があれば、知りたいです。
イヌイット語では多数の雪の名前があると聞きましたが、サンスクリット語には、牛に関するボキャブラリーがとても豊富です。それらの言葉の意味を実際に見て、まとめてみたい。
特に1~3までは、私ひとりでは、なかなか先に進めない分野なので、ご興味のある方は、是非どんどん前に進んでください!私にサポートできることがあれば、何でもしますので、ご連絡ください。