あるバクタの切実な願望

「砂糖になりたいのではなく、砂糖を味わいたいのです。
バガヴァーンになりたいのではなく、バガヴァーンを体験したいのです。。」

ここに在るもの一切合財全てをバガヴァーンと呼びます。
ゆえに、バガヴァーンの本質はあなた自身に他なりませんから、
バガヴァーンに「なる」のは無理です。

「へぇ～。知らなんだ。」
そうなのです。無知なのです。

「そんなこと言われても、よく分かんな～い。
（だから）とりあえず、体験した～い。
わたくし、バクティ・ヨーガの実践者なもんで。」

全てをバガヴァーンと呼ぶなら、

嬉しい体験も悲しい体験も、当たり前の日常も、
自称ヨーギー達が血眼になって求めている神秘体験とやらも、
今こうしてネットをチェックしている瞬間も、

全ての体験は、当然、バガヴァーンですから、

「バガヴァーンを体験したい」なんて言い出すのは、
無知の骨頂に他なりません。

そうです。無知なのです。
あなたとバガヴァーンとの距離は、あなたの無知なのです。

無知を取り払うものを、知識と呼びます。

あらゆる体験は、サマーディだろうが神秘体験だろうが、
無知なままでも出来るのですよ。
（なんぼ言うてもわからん思うけど。）

アーラティの炎は、無知の闇を追い払う、知識の光を象徴し、
薄暗い神殿の中ではっきり見えないバガヴァーンの姿を、照らし出します。

Ｏｍ　Ｔａｔ Ｓａｔ