先日は千葉で2回、サンスクリット語の集中講座にて教える機会がありました。
とても充実した勉強会だったので、ご報告しますね。
日本でも多くの人がサンスクリット語文法がしっかり学べるよう、
この講座を主催してくださったのは、
ご自身もサンスクリット語を教えていらっしゃる、
ギーター・ヨーガのちさとさん。
当日出席できなかった生徒さんが視聴できるよう、
VaniDeviさんが、重い機材をはるばる運んでビデオ撮影してくれました。
創意工夫を凝らしたヴィーガンのランチは、
なおひこさんが愛情を込めて作ってくださり、
有志の方々のスポンサーによって提供されました。
このように、勉強したいと願う人々の、善いことへの価値観のみによって、
ヴェーダーンタやサンスクリット語の勉強は続けられています。
第一回は、子音のサンディを集中的に学びました。
内容:
子音のサンディ(हल्-सन्धिः [hal-sandhiḥ])
1.マーヘーシュヴァラ・スートラを覚えて、プラッティヤーハーラを使いこなせるように練習します。
2.語末のサンディについてまとめ、練習します。
・ 語末の m (アヌッスヴァーラ・サンディ) 8.3.23, 8.4.58
・ 語末が l になる変化 8.4.60
・ 語末が鼻音 になる変化 8.4.45
・ 語末の n 8.3.7
3.単語の中のサンディをふたつ学び、練習します。
・ n から ṇ への変化 8.4.1
・ s から ṣ への変化 8.3.59
4.子音で終わるプラーティパディカ(名詞の原形)をいくつか、スートラに沿って活用しながら、子音のサンディと活用に慣れていきます。
मरुत्, उपनिषद्, वाच्, etc.
8.2.30, 8.2.39, 8.4.53, 8.4.55, 8.4.56
こんな感じで進めていきました。
子音で終わるプラーティパディカの活用は、難しいと思われがちですが、
実は一番ベーシックで、簡単に活用できるのです。
「自分にもできちゃった!」という生徒さんたちの驚きの表情が嬉しかったです。
そして第二回は、サマーサ(複合語)です。
4つの種類のサマーサ全てと、それぞれの主要なサブカテゴリ―を、
豊富な例文と、ヴィッグラハ・ヴァーキャ(ラウキカ、アラウキカ共)、
さらにスートラを使ったサマーサの生成プロセス、そして略語システムと、
かなり広く深く網羅できました。
もっと分かり易く日本語だけで言うと、
サマーサが、実際に文献に登場した時に、
どのような注釈がなされるのか、
分解・解釈するのかのステップ、
ノートの取り方、略語の作り方・解釈の仕方、
などを例を取り上げて実際に皆と一緒に考えながら、紹介しました。
かなり濃い内容!です。
2T, 3T... 7T, 116B, 716B, SDなど、私が開発した略語システムは、
この50年以内に、世界のサンスクリット語界を席巻するでしょう!!
a(b + c) = ab + ac こういうのとかも。
本来なら、ヴェーダーンタ・キャンプの中で、
一日一時間くらいを、1週間くらいかけて、ゆっくり勉強したい内容を、
時間の制約から、このような詰込み式クラスになってしまいますが、
のちのち、少しずつ、皆で復習会をしながら、
ゆっくり咀嚼・吸収してもらいたいと願っています。
グルパランパラーに感謝。。。
とても充実した勉強会だったので、ご報告しますね。
日本でも多くの人がサンスクリット語文法がしっかり学べるよう、
この講座を主催してくださったのは、
ご自身もサンスクリット語を教えていらっしゃる、
ギーター・ヨーガのちさとさん。
当日出席できなかった生徒さんが視聴できるよう、
VaniDeviさんが、重い機材をはるばる運んでビデオ撮影してくれました。
創意工夫を凝らしたヴィーガンのランチは、
なおひこさんが愛情を込めて作ってくださり、
有志の方々のスポンサーによって提供されました。
このように、勉強したいと願う人々の、善いことへの価値観のみによって、
ヴェーダーンタやサンスクリット語の勉強は続けられています。
第一回は、子音のサンディを集中的に学びました。
内容:
子音のサンディ(हल्-सन्धिः [hal-sandhiḥ])
1.マーヘーシュヴァラ・スートラを覚えて、プラッティヤーハーラを使いこなせるように練習します。
2.語末のサンディについてまとめ、練習します。
・ 語末の m (アヌッスヴァーラ・サンディ) 8.3.23, 8.4.58
・ 語末が l になる変化 8.4.60
・ 語末が鼻音 になる変化 8.4.45
・ 語末の n 8.3.7
3.単語の中のサンディをふたつ学び、練習します。
・ n から ṇ への変化 8.4.1
・ s から ṣ への変化 8.3.59
4.子音で終わるプラーティパディカ(名詞の原形)をいくつか、スートラに沿って活用しながら、子音のサンディと活用に慣れていきます。
मरुत्, उपनिषद्, वाच्, etc.
8.2.30, 8.2.39, 8.4.53, 8.4.55, 8.4.56
सुप्-प्रत्ययs
(nominal suffixes) without इत् (indicatory) letters
|
Singular
|
Dual
|
Plural
|
1st case
|
स् [s]
|
औ [au]
|
अस् [as]
|
2nd case
|
अम् [am]
|
औ [au]
|
अस् [as]
|
3rd case
|
आ [ā]
|
भ्याम् [bhyām]
|
भिस् [bhis]
|
4th case
|
ए [e]
|
भ्याम् [bhyām]
|
भ्यस् [bhyas]
|
5th case
|
अस् [as]
|
भ्याम् [bhyām]
|
भ्यस् [bhyas]
|
6th case
|
अस् [as]
|
ओस् [os]
|
आम् [ām]
|
7th case
|
इ [i]
|
ओस् [os]
|
सु [su]
|
वाच् [vāc] + स् [s] (1/1)
= vāc + s 子音で終わるプラーティパディカに付く1/1のsは見えなくなる(6.1.68)
= vāk 8.2.30
चोः कुः । ~ पदस्य झलि
= vāg 8.2.39 झलां जशोऽन्ते । ~ पदस्य
= vāk 8.4.56 वाऽवसाने । ~ झलाम् चर्
वाच् [vāc] + भ्याम् [bhyām] (3/3)
= vāk + bhyām 8.2.30 चोः कुः ।
~ पदस्य झलि
= vāg + bhyām 8.2.39 झलां
जशोऽन्ते । ~ पदस्य
= vāg + bhyām 8.4.53 झलां जश् झशि ।
वाच् [vāc] + सु [su] (7/3)
= vāk + su 8.2.30
चोः कुः । ~ पदस्य झलि
= vāg + su 8.2.39 झलां जशोऽन्ते । ~ पदस्य
= vāg + ṣu 8.3.59 आदेशप्रत्यययोः । ~ अपदान्तस्य मूर्धन्यः सः इण्कोः
= vāk + ṣu 8.4.55 खरि च । ~ झलाम् चर्
こんな感じで進めていきました。
子音で終わるプラーティパディカの活用は、難しいと思われがちですが、
実は一番ベーシックで、簡単に活用できるのです。
「自分にもできちゃった!」という生徒さんたちの驚きの表情が嬉しかったです。
そして第二回は、サマーサ(複合語)です。
4つの種類のサマーサ全てと、それぞれの主要なサブカテゴリ―を、
豊富な例文と、ヴィッグラハ・ヴァーキャ(ラウキカ、アラウキカ共)、
さらにスートラを使ったサマーサの生成プロセス、そして略語システムと、
かなり広く深く網羅できました。
もっと分かり易く日本語だけで言うと、
サマーサが、実際に文献に登場した時に、
どのような注釈がなされるのか、
分解・解釈するのかのステップ、
ノートの取り方、略語の作り方・解釈の仕方、
などを例を取り上げて実際に皆と一緒に考えながら、紹介しました。
かなり濃い内容!です。
2T, 3T... 7T, 116B, 716B, SDなど、私が開発した略語システムは、
この50年以内に、世界のサンスクリット語界を席巻するでしょう!!
a(b + c) = ab + ac こういうのとかも。
本来なら、ヴェーダーンタ・キャンプの中で、
一日一時間くらいを、1週間くらいかけて、ゆっくり勉強したい内容を、
時間の制約から、このような詰込み式クラスになってしまいますが、
のちのち、少しずつ、皆で復習会をしながら、
ゆっくり咀嚼・吸収してもらいたいと願っています。
グルパランパラーに感謝。。。