池袋のクラスの板書 |
私が教えるサンスクリット語文法は、
ヴェーダーンタの生徒に特化しています。
ヴェーダーンタ文献の伝統的な教授法で多用されている、
文法的な展開方法を、理解の壁にするのではなく、
理解の橋渡しとして味方につけるために、
その典型的な文法的展開方法に的を絞って、
サンスクリット語文法を教えているので御座います、私は。
平日の朝昼晩に教えているオンラインのクラスでは、
ギーターやウパニシャッドを、サンスクリット語の原文そのままで、
プージャ・スワミジの展開する伝統的な教えに沿って、
一語一語、意味を見ています。
そしてさらに、シャンカラーチャーリヤによって著された
ギーターやウパニシャッドの注釈(バーシヤ)も、これまた一語一語、
プージャ・スワミジの展開する伝統的な教えに沿って、意味を見ています。
このようなことが毎日毎日日本語で出来るのは、
プージヤ・スワミジからヴャーサ、ダクシナームールティ迄、
グル・パランパラーの恩恵と栄光の他なりませんね。
このプロセスで必ず、サンスクリット語の文法の知識が必要となります。
文法の知識をもって、自分で文献を読んで、
その極意を理解するのは、絶対に無理ですが、
サンスクリット語文法に則った、伝統的な展開を理解するには、
もちろん、サンスクリット語文法の知識は、プロトコルとして必要です。
ちなみに、文献の独学は絶対に無理ですし、勝手な独自の理解に繋がり、危険です。
日本の大学のインド哲学研究は全部、そんなもんです。
(このような私の発言に、「何言ってんだ?」と感じたら、
それは、ウパニシャッドの教えを正しく教わっていない証拠です。)
文法を知らなくても、毎日バーシャのクラスに参加していたら、
サンスクリット語とその分解・解説に見慣れ、耳慣れてくるので、
ある日サンスクリット語文法を勉強してみたら、
意外とすんなり入って来ると思います。
逆に、文法を勉強しても、バーシヤを勉強していなかったら、
しっくり来ないことが多々出てくるようですし、
なかなか身にも付きにくいはずです。
結局何が言いたいのかというと、
オンラインのバーシャのクラスに出ていて、文法はまだ、、という人は、
いつでも自分のペースで文法の勉強を始めてみてください。
バーシャのクラスで知らず知らずに培ってきたサンスクリット語感覚が、
追い風となって、理解を深めてくれるでしょう。
逆に、文法の勉強が先行している人は、
ヴェーダーンタの原典を勉強するために文法がある、
ということも覚えていてください。
これからも、ヴェーダーンタとサンスクリット語を学ぶ人が、
安心して勉強を進めて行けるような、平和で文化的な社会でありますように。