インドでは、小さな子供たちは私のことを、
「ディディー」(北インド)、「アッカー」(南インド)と呼ぶ。
どちらも、「お姉さん」という意味。
年齢差から考えて、お姉さんということはあり得ない、
彼らのお母さんの世代さえ、私より若いのだけど、
尊敬と親しみを持つように躾けられ、それを表す呼び方をしているのです。
日本の子供のように、血の繋がっていない年の離れた女性に対して、
「おばちゃん」と呼ぶようなことは、絶対にあり得ません。
インドの子供はほんと、良く躾けられてるわね~。
しかし、一旦成人すると、同い年くらいでも、私よりだいぶ年上でも、
そして、お父さんやお祖父さんぐらいの年齢の人でも、
私のことを、「お母さん」という意味の、「マタジ」「アンマ」と呼びます。
もちろん、これは宗教的な意味があり、尊敬を表す呼び方です。
「母」とは即ち「デーヴィー(女神)」と同義語なので、
物理的に女性として認識しているのではなく、
「母性という神性をあなたの中に見ています」ということです。
もちろん、子供を産んだことがあるかどうかなどは関係ありません。
この与えられた身体を持って存在しているだけで、女神なのです。
日本のおやじのように、見ず知らずの女性に対して「おねえちゃん」と呼ぶようなことは、
かなり不躾と考えられているので、絶対にありえません。
インドの文化って、問いかけ、考え、全てにある神性を理解するためにあるのです。
毎日ふつうに生きてるだけで楽しい。