2017年10月9日月曜日

「理論」と「論理」の違い



前から気になっていて、いろいろ調べたけど、
ネット上では余計混乱してしまう情報がいっぱいで、
「結局、日本語って曖昧だから、どっちでもいいって感じ?
話の流れでスムーズに聞こえる方を使えばいい?」となってくる。
http://tkysktmt.hatenablog.com/entry/2014/08/03/193950
その他「理論 論理 違い」でググるといろいろ出て来ます。

そこで、素直に辞書を引いてみると、(←最初からそうするべきなのに、ものぐさ病ですね。)

理論:①(~する)ものごとの筋道や道理などについて論じること。また、論じ合うこと。論争すること。また、その議論。

論理:①議論・思考・推理などを進めて行く道筋。思考の法則・形式・論証の仕方。

【精選版 日本国語大辞典】
 
ここまでだと、サンスクリット語文法の複合語の一種である、
「~の~」という形の、後ろの言葉が主たる意味である複合語षष्ठीतत्पुरुषसमासः(ṣaṣṭhītatpuruṣasamāsaḥ)として理解するのがよいのかな?となる。

理論 = 道≪理≫について≪論≫じること。
論理 = ≪論≫議をする≪理≫屈。 
みたいな。


でもやっぱり、広辞苑は素晴らしく分かり易い。

理論: ①(theory)
㋐科学において個々の事実や認識を統一的に説明し、予測することのできる普遍性を持つ体系的知識。
㋑実践を無視した純粋な知識。この場合、一方では高尚な知識の意であるが、他方では無益だという意味のこともある。
㋒ある問題についての特定の学者の見解・学説。②論争。(日葡辞書) 
葡とはポルトガルね。

論理:(logic) 
①思考の形式・法則。また、思考の法則的な繋がり。
②実際に行われている推理の仕方。論証のすじみち。

【広辞苑】


日本語でごちゃごちゃ言うより、
理論はtheory、論理はlogicと訳すと、とてもすっきりしました。
英語ですっきり、というのもなんとなく悲しいですが。

形容詞と副詞にして使うことも、英語ベースだとしっくりくる。
Theoretical, theoretically 理論的、理論的に
Logical, logically 論理的、論理的に