2017年10月7日土曜日

インドの、女性に対する尊敬を込めた呼び名


インドでは、小さな子供たちは私のことを、

「ディディー」(北インド)、「アッカー」(南インド)と呼ぶ。

どちらも、「お姉さん」という意味。

年齢差から考えて、お姉さんということはあり得ない、

彼らのお母さんの世代さえ、私より若いのだけど、

尊敬と親しみを持つように躾けられ、それを表す呼び方をしているのです。

日本の子供のように、血の繋がっていない年の離れた女性に対して、

「おばちゃん」と呼ぶようなことは、絶対にあり得ません。

インドの子供はほんと、良く躾けられてるわね~。


しかし、一旦成人すると、同い年くらいでも、私よりだいぶ年上でも、

そして、お父さんやお祖父さんぐらいの年齢の人でも、

私のことを、「お母さん」という意味の、「マタジ」「アンマ」と呼びます。

もちろん、これは宗教的な意味があり、尊敬を表す呼び方です。

「母」とは即ち「デーヴィー(女神)」と同義語なので、

物理的に女性として認識しているのではなく、

「母性という神性をあなたの中に見ています」ということです。

もちろん、子供を産んだことがあるかどうかなどは関係ありません。

この与えられた身体を持って存在しているだけで、女神なのです。


日本のおやじのように、見ず知らずの女性に対して「おねえちゃん」と呼ぶようなことは、

かなり不躾と考えられているので、絶対にありえません。


インドの文化って、問いかけ、考え、全てにある神性を理解するためにあるのです。

毎日ふつうに生きてるだけで楽しい。